さて。
ここLOTAは鉱山ではなく炭坑。
なので、地下に掘った穴を進んでいくわけです。
海の下に掘られた穴をズンズン進んで石炭を探しに。
今回、ガイドをしてくれたエクトルさん。
この人は、閉鎖される1998年まで鉱夫として20年近く働いてきた。
その後は、こうやってガイドをしているということです。
小さな入り口を抜けると…
中には通路があって、少しひんやり涼しい。
もう少し奥に行くとトンネルみたいになってて、
さらに下に。
ケーブルを使って40m下ります。
40m地下はすごく狭くて窮屈。
ユーカリの木で支えられた洞窟を首、腰、膝を曲げながら突き進む。
石炭発見!!
こんな機械を使って採掘されてたんだって。
上は石、下は石炭の層になってるの。すごく不思議。
炭のいい香り。
石炭って硬~くて木炭とは全然違う。
これを使って鉱夫の妻たちは料理をしてたんだって。
やっぱり、味が違うと~っても美味しい料理だったらしいよ。
鉱夫気取り。
場所によってはしゃがまないと進めない場所、這うように進む場所等様々だけど、どこも174cmの僕の身長じゃ起立できない。
ほとんどの鉱夫たちは関節痛に悩まされていたという。
1日12時間もこんな狭い暗い中で仕事をしていた鉱夫たち。
暗闇や狭さの恐怖があり、
ガスによる死、落盤による死等、
いつ起こるかわからない死と隣り合わせの恐怖。
仕事の出来が悪ければ、ケンカが起こればそれに加わった者全員が、
危険な場所での仕事を命じられる。
そして、少ない給料。
世の中にはいろんな職業があっていろんなことをしている人がいるけど、これは大変な仕事ですな。
チリは鉱業が盛んな国。
銅の採掘世界一、銀6位、その他亜鉛、金、鉄、多くの鉱物が採掘されている。
それは、こんな大変な思いをしている鉱夫の働きがあってこそなんだな。
日本の10円玉見たらいつでも思い出しそうだな。