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それまで続けてたサッカーを辞め

次男は突然、野球を始めた。

 

 

「野球に興味あったんだ?」
と聞いてみると
 

「少年野球の監督と子供達がウチに来て

 一緒にやろうって言われた」しょんぼり

との事。
 

「まぁでも、決めたのなら

 折角だし楽しんだら?」
 

「うん…」しょんぼり

 

 

なんとなく歯切れが悪い。
 

 

 

後でお義母さんから聞いた話では
「野球とか全然わからないのに、
 嫌だな~って言ってたよ」

と、思い詰めてたそうだ。
 

 

ナゼ、好きだったサッカーを辞め

嫌々、野球を始めたのだろう。

 

それまで長髪だった次男は丸坊主に。

妻に続き次男からも笑顔が消えた。

 

毎日のようにジム・キャリーさん主演の

MASKを見て育ち、家族の中でも

ひときわ明るかった次男は もういない。

 

 

 

 

 

 

妻は毎週のように少年野球の遠征への
送り迎えをするようになった。
 

今までサッカーや水泳の時は俺が
送り迎えをする事も多かったので

「今度の遠征は俺が行くよ」
と言った。
 

妻の負担を軽くしたかった。
 

婦人病のせいで相変わらず…というか

前よりも体調が悪そうだったし。
 

だけど、かたくなに拒否された。
 

 

 

次男にも聞いたけど
「まだうまくないから…」アセアセ

と、野球を見に行く事を断られてしまった。
 

子供に言われたらしょうがない。
しばらくは諦めようと思った。
 

 

 

 

ちなみに、この時ウチに押し掛けてきた

少年野球の監督が、

間男かもしれないH氏である。

PTA本部役員で妻と同じ役職してた人物。

 

 

 

 

 

 

 

ある日。

 

次男が監督が怖いという話をしてたので

 

「何才くらいの人なの?」

と聞いたら、

突然 妻が割り込んできて

 

「おじいさんだよね!

 すっごい頑固じじい。

 だから怒りっぽいんだよね!」

と、言った。

 

「ああ。

 確かに野球の監督って

 怒りっぽいおじいさんのイメージあるね」

 

 

しかし、次男は黙ったままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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