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２０１４年５月
子供達はサッカーが好きだった。
俺ともよく一緒にサッカーボールで
近くの広場で遊んだ。
長男は既に中学生だったので辞めてたけど、
次男はサッカークラブを続けていた。
でも、どうしてだろう？
突然サッカーを辞めて、野球を始めた。
「野球に興味あったんだ？」
と聞いてみると、
「少年野球の監督と子供達がウチに来て、
一緒にやろうって言われた」
との事。
「まぁでも、決めたのなら
折角だし楽しんだら？」
「うん…」
なんとなく歯切れが悪い。
後でお義母さんに聞いんだけど、
「野球とか全然わからないのに、
嫌だな～って言ってたよ」
と心配していた。
その後しばらくはサッカーボールと
野球の道具を持って、広場へ遊びに行った。
でもやっぱりサッカーの方が良いようで、
野球はあまりやらなかった。
俺が下手なせいもあるけど。
妻は毎週のように少年野球の遠征への
送り迎えをするようになった。
今までサッカーや水泳の時は俺が
送り迎えをする事も多かったので、
「今度の遠征は俺が行くよ」
と言った。
妻の負担を軽くしたかった。
相変わらず、というか前よりも体調が
悪そうだったし。
だけどかたくなに拒否された。
次男にも聞いたが、
「まだうまくないから…」
と野球を見に行く事を断られてしまった。
子供に言われたらしょうがない。
しばらくは諦めようと思った。
…そして俺は、ある事に気付いた。
「間男は少年野球の監督じゃないのか？」
「多分それはないな。
野球部の監督はおじいさんって
聞いた覚えがあるから」
「おじいさんと付きあってるんじゃ？！」
「妻の好みを考えると、
さすがに考えられないよ」
「アイドル好きだもんな！」
「それでは、また。
どんべえでした！」
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