この著者の「働く人が減っていく国でこれから起きること」という本を読みましたので記事とともに紹介します。結婚しないなら生活に必要な金額は少ないのでFIREできるという主張がなかなか興味深かったです。
結婚しないなら「FIRE」できる…! 単身者は人生で「数千万円」のトク? FIREブームと非婚化の意外な関係
「結婚願望がある人」は今も8割なのに「結婚する人」が減っているワケ
この本で面白いなと思ったのは、結婚せず子供を持たない男女はお金がかからない。そのため独身で稼いでいる男女は家族持ちに比べて生活コストが低くお金がたまりやすいため、投資で資産を増やしてFIREして仕事をやめることを目指そうとするという主張でした。この著者は独身でFIRE希望であることを公言しているのですが、なるほど・・・と思いましたね。
>非婚単身者はカネがかからない。教育費については、子一人当たり3000万円、子二人とすれば単純計算で6000万円かかるところ、非婚単身者ならゼロである。
>住居費についても、子が二人いれば3LDK〜4LDKの住居が必要になるだろうが、単身なら2LDKもあれば十分(1LDKでもよい)であり、家賃または住宅価格はその分だけ抑制されるだろう(抑制幅は地域差が大きいが、東京都内なら千万円単位の差になるだろう)。
>数千万円、場合によっては1億円以上も「人生所要金額」が変わるとすれば、その分だけ必要労働年数も変わってくるのは当たり前である。つまり、非婚化の進行は平均的な人生所要金額の減少を通じて平均的な労働年数を減らす効果を持っているものと考えられる。 つまり、近年の日本におけるFIRE願望の高まりは、それ以前から続く「非婚化」トレンドの帰結という側面もあるというのが筆者の見方である。
一般的に人生の三大支出は「住宅資金」「教育資金」「老後資金」の3つと言われます。
このうち独身だとまず住宅資金は明らかに少なくてすみます。そもそも大きなマイホーム向けのファミリータイプの家を買う必要がありません。賃貸でもいいですし1LDKあるいは2LDKの小さな家を買ってもいいですが、住宅資金は家族持ちの半分以下でしょう。教育資金は子供がいませんので当然0。必要なのは老後資金だけということになります。
ぶっちゃけ自分一人の老後資金だけであれば、NISAとかでお金を運用して貯金を積み重ねていけばなんとかなるわけで、経済的には仕事を60歳とか65歳まで頑張って続ける意味が薄いんですよね。例えば、慎ましやかに一人で暮らすのであれば月20万で年間250万円程度あれば生活していくことはそう難しくないでしょう。そうなると、FIREして仕事をさっさと若い年齢、例えば40代とかでやめて資産運用しながら自由に生きる方がよいという考えの人は当然出てくることになります。
二つ目の記事で結婚についてもこの著者は分析していて最後にこう結んでいます。
>単純に考えれば、「結婚は義務的でなく選択的なものになったが、それでも『できれば結婚したい』という人がまだまだ多い」ということになる。つまり、「取付け義務はなくなったが、今でも結構人気のあるオプション装備」というのが現代日本における「結婚」の位置づけではないだろうか。
これについて確かにそうなのかもしれないなと実感してしまいました。昭和時代と違って結婚は強制されて義務でやるものではなくなったと思うんですよ。30代の9割が「必ずしも結婚する必要はない」といっていることからもそのことはわかります。しかしながら
>国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、未婚者の結婚願望は、昔に比べれば低下傾向にあるが、それでもなお男女とも高水準(8割以上)
という調査結果があるように結婚願望がある人の方が今でも圧倒的な多数派ではあります。そうなると、結婚は義務ではなくなったけどできればあった方がいいオプションという位置づけは正しいのかもしれません。



