ちょっと今回は話題を超えて首都圏の生活費に関して思ったことを書いてみます。
ときどきコメントくれるちょこれーとさんの記事のリブログで、(世帯)年収2000万は必要な首都圏の生活?という内容になります。はてなはなぜ首都圏で生活するには他の地方に比べて高い年収が必要になっているかについてほぼ原因が特定できています。ただ原因はわかりますが、改善するのは非常に難しいだろうなとも思っています。
>良く首都圏で年収1000万や1500万では生活が厳しいって書いてる人がいます。
>年収2000万を超えないと贅沢はできないんだって。
>たぶん、私たち夫婦とは住む世界が違うんだろなって思います。
何をもって生活が厳しいと感じるかは人それぞれですが、結論から言うと首都圏で子供ありで生活するとしたしても、もちろん世帯年収2000万も要りません。ぶっちゃけ生活レベルを下げれば夫婦で子供がいても世帯年収500万~600万円あれば生活していくことは全然可能です。ただし、東京をはじめとする首都圏の生活費が他の地域よりも高いのは事実ですし、世帯年収1000万とか1500万円あっても世間が想像しているような贅沢な生活はできないのも事実です。
それはなぜなのか?
食費や衣類代、携帯電話代や水道光熱費などの固定費、その他の支出は東京だろうが大阪だろうが他の地方だろうが金額にそれほど大差はありません。東京だって安いスーパーはありますし、はてなは独身時代に家賃を除けば他の生活費をすべてまかなっても月10万あれば余裕で生活していました。月10万+家賃が毎月の支出で、残りの金額は貯金や投資に回しており生活していくのは余裕でした。
>手取り360万円時代も、普通に生きていけました。
>でも本気で色々切り詰めてました。
>安いスーパーはしごもしてました。
>果物やお魚はあまり使わず、安いお肉を買ってました。もやしもね。
とちょこれーとさんが書かれていますが、はてなも独身時代に手取り年収300万円台の生活を経験しており、手取り360万円のちょこれーとさんと大して変わらなかったと思います。ダイエット食で毎日納豆とささみともやしを食べる生活も経験しました。
ただ、結婚した今も同じ金額で生活していけるかという言われればそれは非常に困難でしょう。
その理由はインフレ、特に首都圏の住宅費用のインフレです。
最近あらゆるものの値段が上がっていますが、特にコロナ前後あたりから首都圏の住宅費用が急上昇を始めました。参考までに、はてなが独身時代に賃貸で住んでいた部屋が現在どうなっているかSUUMOで調べたら、独身時代に借りていた部屋ははてなが借りていた家賃より2万3千円も上がっていました。結婚後に夫婦で賃貸で住んでいた2LDKの家は、引っ越したあと家賃が4万円以上上がってしかも引っ越し直後に入居者が決まっていました。首都圏の不動産は新築物件だけでなく中古物件も値段は上がっていますし、その波及を受けて今度は賃貸物件の家賃がどんどん上がっています。そのため、以下のような家賃下げろデモも起きている状態です。
新宿駅で「家賃高すぎ。なんとかしろ!デモ」…派遣切りに遭った50代男性が語った「悲惨な生活環境」
>東京の物価レベルが本気で大阪とは違うか、そもそも、その発言をする方々の贅沢のレベルが庶民とは違うってことなのか。
>これから、子どもたちが高校とか大学に行ったらお金がないってなるのかもしれないけど、
>元世帯年収360万円の私からすると、年収1000万で生活が苦しいっていうのは、やっぱり、理解しがたいです。
婚活時から首都圏は他の地方に比べて100万円以上年収が高いと言われていましたが、年収が他の地方より100万とか200万高くてもその高い年収は住宅費用に吸い取られてしまっているのが実態です。そのため大阪など他の地方と同じレベルの生活をしようと思うと、首都圏ではより高い年収が必要になってしまいます。別に首都圏の人が他の地域に比べてすごい贅沢な暮らしをしているというとそういうわけではありません。
例えばちょこれーとさん一家と同じ手取り年収800万(世帯年収でいうと1100万円程度?)あったとしても住宅関係費用(住宅ローン、管理費、賃貸費用など)に年間300万とか400万払っていたら、残りに使える金額は400万とか500万かかるわけで生活は苦しいし余裕はないということになるわけです。なお、一般的には住宅費用は世帯年収の25%が上限と言われているので、手取りの世帯年収が800万円ぐらいであれば住宅費用の上限金額は年間200万円ぐらいになります。
では住宅費用を下げるために都心部から離れて郊外に住めばいいじゃないか?という意見の人もいるかもしれないですが、郊外に住むということは通勤時間が片道1時間半とか2時間という生活をすることになります。長時間通勤の上満員電車は当然で座れない可能性も高いので、通勤自体がものすごいストレスになります。まして子供がいるのに夫婦ともに1時間半とか2時間通勤というのは、現実的に共働きの維持が不可能になります。そうなると職場から通勤範囲内(MAX1時間圏内ぐらい)になんとか住むしか選択肢がなくなるので、ますます職場のある東京中心部から1時間以内の住宅に人気が集中している状況です。根本的には東京都心部から1時間以内で通勤できる住宅の数が足りなくなっているのが住宅費用が上がっている要因ですが、今後東京都心部から1時間圏内の地域に大量に住宅が供給される可能性は低いでしょう。すでにかなり開発されている地域のため住宅用地として空いている土地自体が少なくなっているうえに、建築費が高騰、さらに住宅を建設する人員自体も不足しています。住宅を大量に建設したくてもそう簡単に建設できない状況です。残念ながら首都圏の住宅費用が今後短期間で下がることは見込めませんので、首都圏で生活する費用が当分の間は高止まりするのは避けられないと思います。
以上、首都圏の夫婦が世帯年収が高いのに生活が苦しいという理由を分析してみました。首都圏以外の地方の人から見ると首都圏の人は贅沢しているんじゃないか?と思われてしまうんでしょうが、住宅費用を除いた可処分所得は実は首都圏の人と他の地方の人は大差はないのが実態だろうと思っています。

