前回の記事では絶対子供が欲しくない男がパイプカット手術をしているという話題をしましたが、今回の記事は絶対子供が欲しい女性の話題ということで禁断の話題精子バンク取り上げます。はてなを含めて精子バンクが存在することは知っていてもその実態を知っている人は少ないと思うのですが、今回は精子バンクで精子の提供を受けて子供を産み、自分で精子バンクの運営をしている女性のインタビュー動画を取り上げます。果たして精子バンクは少子化対策の切り札になるのでしょうか?

 

【精子バンク 誰が利用?ドナーは?】少子化・出生数70万割れで注目/独身女性の利用が近年増加/医学部の学生のドナーも/献血感覚で提供/ドナーは「匿名」か「非匿名」か/海外・日本の利用実態

 

 

そもそも精子バンクとは提供された精子を保管し、必要とする人に提供する施設であり、もともとは男性不妊など何らかの理由で子供をもてない夫婦のために作られました。ただ近年は利用者が変わってきており、欧米では5割以上は相手のいない独身女性、3割以上がレズビアンなどの同性カップル、男女の夫婦の不妊治療の目的で利用される割合は1割ちょっとという比率になっているようです。精子バンクのニーズはどんどん広がっているようで、不妊症の夫婦よりも旦那は要らないけど子供は欲しいという女性の要望を叶える施設になってきているようです。

 

しかしながら、日本の医療機関のルールでは婚姻している夫婦以外は精子提供は受けられないことになっており、日本で精子提供をしている医療機関は17施設(実際には10施設?)に限られているそうです。精子の提供者は医学部の学生とかのボランティアが多いそうで、この動画の精子バンク運営者は提供された精子を集めて全国の産婦人科に送る体制を作っているそうです。精子バンクの一番の問題は匿名性にあり、生まれた子供に自分の出自(父親が誰なのか)を知る権利が保障されないこと、精子の提供者の追跡ができないのがデメリットのようです。精子提供者のプライバシー保護と、生まれた子供の出自を知る権利のどちらを優先するかは非常に難しい問題で意見が分かれるところでしょう。

日本では精子の提供者(ドナー)の男性は近年減ってきており、条件をつけなければドナーを集めることは難しくないが一般の男性が精子バンクのドナーとなる手段が少ないのがネックとの見解でした。ただ今の日本で精子バンクのドナーとなっていることを周りにいえる男性はそう多くはないし、精子を提供した後にトラブルが生じることを恐れてドナーとなることを避ける男性がいるのも仕方ない気はします。

 

youtubeでは前半部分しか出てないのですが、後半の動画(アプリで見れます)では精子バンクが少子化対策になるのかについて議論されていました。日本では法律上の規制はないものの人工授精かつ婚姻している夫婦のみ精子バンクを利用した精子提供はを認めています。つまり、独身女性が精子バンクを利用して子供が欲しい場合は海外の精子バンクを利用するか台湾などの海外にいって精子の提供を受ける、あるいは個人間での精子提供を受けるという方法をとることになります。個人間売買もかなり多くなっているようですが、検査などが十分にされておらず安全性の面からリスクが高いようです。日本でも法的に精子提供で子供を生む場合のルールを定めた法律を作ろうとする動きはあるもののまだ法案が成立するまでには至っておらず、特に日本では婚姻した夫婦以外に精子バンクの利用を認めるべきではないという考えの国会議員も多いようです。

 

さて、最後に精子バンクによる精子提供による少子化対策になるかですが精子バンクを法的に合法化している海外の事例を見ると若干の(2パーセント程度?)出生数は増えるが出生率を大幅にあげて少子化を抜本的に解決できるほどの効果はないようです。精子バンクを利用して選択的シングルマザーとして子供を産むことはできるが、その後の経済的に育てられるのか、女性一人で育児できるのかとかといった点を考えると難しい部分があり、そこが精子バンクを認めても大幅に出生数を増やすことにつながらない要因と思われます。現実的には所得が相当高いシングルマザーでないと精子バンクを利用して出産・育児をするのは厳しいし、精子バンクを利用した出産について周りからの見る目も厳しいのが問題なんでしょう。