今回は妊活をテーマに無課金妊婦という投稿で炎上した件について考えてみます。人の妬みや嫉みがそのまま出た投稿なのかもしれませんが、妊活の世界は本当にどろどろしたものがあります。妊活は妊娠・出産できるかという結果がすべてであり、婚活の世界以上に救いがない世界です。
“自然妊娠=無課金妊婦”投稿が炎上…不妊治療当事者の生きづらさ 6児の母・橋本琴絵氏「適切な時期を“自身の選択”で逃した人に税金負担すべきでない」
【不妊治療】8割が「話しづらい」治療歴6年・当事者に聞く苦悩/不妊治療への税金投入に否定的な人も?
>Xに「無課金妊婦」なるワードが投稿され、炎上している。不妊治療に多額の治療代を費やす女性が、お金をかけず「自然に妊娠」する人をねたみ、「無課金妊婦が近くにいるとキツい」と投稿。すると「無課金なんて表現は適切ではない」などと批判の声が上がる一方で、擁護する意見も存在した。
たいていの場合相手が妊娠したことが分かった場合、素直に相手を祝うケースが多いと思いますが妊活の世界では違います。妬み、そねみ、絶望感が漂っている世界で、この無課金妊婦という言葉にその雰囲気がすべて表れていると思います。こんなにお金と時間をかけているのになかなか妊娠しない、どうにか妊娠したけど流産してしまったなんてことは珍しくありません。もちろん年齢が若い方が妊娠しやすいのは間違いないのですが、記事に書かれている事例のように年齢が若くてもなかなか妊娠しないケースもあります。個人差のある世界なので必ずしも自己責任といえるわけでもないですし、内容的にセンシティブなのでなかなか相談できる仲間とかを作るのも難しいです。
>不妊治療の悩みは、出産後も続く。まずは「2人目問題」だ。カミングアウトしていないため、周囲は簡単に2人目を求める。すると、悪気はないとわかっていても「簡単に言ってほしくない」という憤りや、もう治療はしたくないという「疲労感」、期待に応えられない「劣等感」が募る。また「子どもにどう伝えるか問題」も存在する。治療の末に生まれたことを伝えるべきかを悩み、「治療の影響で子どもに障害が出たら?」と考え込むこともあるという。
不妊治療で一人目の子供を授かれたとしても不妊治療はかなり負担が大きいので、もう2人目は産みたくないという人も多いようです。
>妊娠と年齢の関係を示す、米産婦人科学会(ACOG)調べのデータがある。ここでは女性の受胎能力は、10代後半〜20代後半がピークだとして、30歳未満の場合、妊活1年で妊娠率85%、30歳で75%、35歳で66%、40歳で44%としている。 不妊治療の経済的負担の軽減を図る国の特定治療支援事業では、「妊娠の見込みがない」「極めて少ない」と医師に診断された夫婦に対し、体外受精及び顕微授精にかかる費用の一部を助成。対象は治療の初日における妻の年齢が43歳未満である夫婦で、40歳未満は通算6回、43歳未満は3回となっている。 池澤は「6回まで補助が効き、それ以上は自費になる。6回分の費用で日本の子どもが増えるのであれば、いいのではないか」と訴える。
不妊治療の補助を何回まで認めるかは非常に難しい問題です。年齢制限なしに何回でも自由に補助をしたらいいという意見もありますが、一方で医学的な問題から一定程度年齢や回数に制限はかけるべきだという意見もあるでしょう。
実ははてな夫婦も子供が生まれる前に不妊治療のクリニックに行ったことがあります。私も妻ももし子供を作るのになんらかの不妊の問題があるといけないので、念のため不妊治療の検査をすることにしたのです。結果的に検査結果は夫婦ともに問題はなかったのですが、不妊治療クリニックの雰囲気ははっきりいって異様でした。
まず子供を連れてくることは絶対禁止でその張り紙がしてありました。二人目以降の出産のために不妊治療とかをする夫婦もいるので、おそらく過去に子供を連れてきた夫婦もいてそれが不妊治療をしている夫婦を刺激したことがあったのでしょう。
また待合室でも妙な緊張感というか、不安感が漂います。もうだめかもしれない、ただ子供を持つという希望は捨てられない。そんな中身体的・精神的・経済的な負担が大きく、特有の緊張感や孤独感、焦燥感、不安感を抱きやすい状況がおそらくこうした雰囲気を作っているのでしょう。率直にあまりにも緊張した絶望感漂う雰囲気にもう不妊クリニックには二度と行きたくないと思うほどでした。なので、自然妊娠した女性に対して無課金妊婦と言いたくなるほど絶望している人がいるのも理解はできます。
ちょうど参議院選挙で参政党が「高齢女性は子ども産めない」と発言して炎上気味になっています。
この発言内容自体は間違いなく医学的な事実ではあるのでしょうが、不妊治療をしている女性、あるいは不妊治療をしたが結果的に子供を授かれなかった女性を完全に刺激してしまった面は否めない気がします。


