いつもの荒川和久さんの記事を取り上げます。今回のテーマは夫年上婚の減少についてです。

 

 

この記事を読むと夫婦同年齢や妻年上婚の結婚数はあまり減ってないのですが、夫年上婚の結婚数が大幅に減っていることがわかります。そして夫年上婚の結婚数の減少がそのまま全体の結婚数の減少につながっていることがよくわかります。

人口動態調査によると

>平均初婚年齢の男女年齢差は2022年で1.4歳(夫が年上)

ですし、年の差婚が比較的多い結婚相談所を利用した結婚でも成婚した男女の年齢差は3歳前後にまで縮まっています。もちろん男性側が大幅に年上の年の差婚でも構わないという女性は一部にいますが、よほどの高年収の男性以外は一般的に5歳差ぐらいまでが限界と言っていいでしょう。夫年上婚が減少した理由ですが、近年の傾向として女性側が年の差がある夫年上婚を明らかに嫌がる傾向が強くなったためだと思われます。


>自由に結婚相手を選べるようになればなるほど、皮肉にも「結婚しなくてもいい選択をする」自由が増えることにもなるのである。まさに、個別の最適化は必ずしも全体の最適化とはならない。

と記事に書かれていますが、これを意訳すると大幅に年上の男性と結婚するぐらいなら、結婚しないで一生独身のままのほうがいいと考える女性が増えているということです。このような考えの女性が増えたのは、女性の社会進出が進み経済的に男性に頼る必要がない女性が増えたことが要因の一つと考えられます。つまり、経済的に男性に頼る必要がなくなった女性は、無理に年上の男性と結婚したくないし年上の男性結婚するぐらいなら結婚しないでいいやと考える女性がふえてます。結果として昔より女性側が結婚のハードルが上がっている、もっと言えば結婚相手の男性に求める条件が厳しくなっているのは間違いないでしょう。

 

それでこの解決策はあるのだろうか?と考えてみたのですが、残念ながらこれをやればすぐにどうにかなるという解決策はありません。おいって思う読者も多いかもしれないですが、今の時代は自分で稼げる女性が増えたことで経済的な理由で結婚するという女性が少なくなっているんですよ。では世の中の女性が結婚したいと思うようなハイスペイケメンでコミュ力が高く好条件の男性ばかりになるかというとそんなことはありえないですし、男性側もそこまでして女性の求める希望に合わせて結婚したいと思わなくなっています。つまりこれをやれば結婚数が増えるというウルトラCはありません。

ただそれでもこの状況であえて結婚数を増やそうとするのであれば、若い時に勢いで結婚するカップルを増やすのが対策なのかなとはてなは思っています。人間年を取ればとるほどいろいろな制約条件も増えますし、結婚した周りの夫婦を見て目も肥えるのでこういう条件がいいとどんどん求める条件も増えてきます。その結果年を取ればとるほど結婚しにくくなりますし、婚活してもなかなか結婚まで至らなくなりますし少子化も進むことになります。婚活支援の記事も書きましたが、補助金などにんじんをぶら下げても若い年齢で結婚するように若い世代を誘導していく。これが一番の婚姻対策なのかもしれません。