「皆婚→難婚→結婚不要」社会に至る深刻なワケ 結婚しない若者の増加は中高年世代に責任も

 

 

婚活という言葉を生み出した山田 昌弘教授の記事を取り上げます。この記事を読むと25年前ぐらいに団塊ジュニア世代を見捨てたのがいかに今の日本社会の少子化に大きなマイナスになっているかわかります。団塊ジュニア世代はバブル崩壊で働く場所がないので、結婚もせず、子供も作らない人が多かった世代です。

バブル崩壊後団塊ジュニア世代を社会が見捨てたことで

>「結婚し、子どもを複数産み育て、成人させるだけの経済的責任を負いかねる」若者が激増したことが、日本を「皆婚」社会から、「難婚」社会へと変えていきました。


さらに今の時代は難婚社会からさらに進んで「結婚不要」社会になりました。日本の場合結婚しないと子供も生まれないので、当然少子化も進行しますし子供が欲しくないという人も増えました。

 

 

 

 

イーロン・マスクには日本は消えてなくなると言われる有様です。

 

 

また、すっかり日本社会がこの数十年で変わってしまったのに、親世代は感覚が完全にズレたままです。今の婚活男女の親世代はバブル前~バブル期の景気のいい時代に社会に出て結婚した時代であり、まだ日本の元気があったころをイメージしている世代です。


記事にも出てますが、

>就職活動など特にしなくても就職した

>“アッシー”、“メッシー”が何人もいた

>会社から内定が出たら、豪華レストランに連れていかれてごちそう三昧

>授業や仕事が終わるとクラブでパラパラを踊ってた

 とか。


はっきりいえば、婚活している男女の親世代は私の親も含めて頭がお花畑の世代です。

 

今の時代は奨学金を借りている人も多いですし社会人になっても

>「制度的に有給休暇はあるが、すべて取得することはできない」「一年中、超過勤務だらけ」「ブラックな企業でメンタルを病んだ」「どんなに頑張っても給料は上がらない」「むしろボーナスカット続きだ」


こんな話が飛び交っています。世界が変わったのですからお花畑世代の親に話を聞いても何の役にも立たないですし参考にもなりません。

 

こうして世界が変わってしまったことで今の婚活男女も考えは変わりました。


>女子学生には「専業主婦」希望者がいまだ半数に及びます。先輩の話を聞いていて、「朝から夜まで働かされるのはつらい」という意見です。その一方、“一家の大黒柱”と目される側の男子学生は「理想とする結婚スタイル」として、「ダブルインカムが大前提」と語るケースが多くなったのが印象的でした。

と記事に書いてある通りです。また記事には書かれてませんが、女性側が共働きでダブルインカムをしようとすれば当然家事育児に男性も参画せよという話になり、男性も家事育児に参加することが求められるようになりました。

 

国民負担率も年々上がっており2023年ですでに46.8%ですから、5割に達するのは時間の問題でしょう。さらに国は子育て支援金とやらでただでさえ少ない現役世代から金を巻き上げようとしてます。若い人の手取りの金額を増やさない限り少子化がとまることはないのに、さらに事実上の増税で手取りを減らすわけですから荒川和久さんも言っている通り完全に逆効果の愚策です。実質負担ゼロとか言ってますが、そんなことはありえません。20代の可処分所得中央値は、1996年以降一度もその水準に戻っておらず中央値が300万円をきっているのに、さらに増税して手取りを減らせばますます結婚している人は減り子供は減るでしょう。


 

 この国がどんどん人口が減って消えていくのはもはや避けられないとしても、もうちょっとまともな対策出してほしいものです。