前回のデータに続いて、香ばしい香りのする長文記事を見つけてしまいました。なんか荒れそうな気もしますが、あえてチャレンジして紹介してみます。豊富な図表による分析が興味深いです。


「結婚するメリットが何一つない…」高学歴エリート女性が低年収男性との結婚に踏み切れないワケ

 

 

 

>結婚市場において、未婚のままでいるのは男性では低年収層、女性では高年収層が多い。両者が結婚に至ることはないのか。雇用ジャーナリストの海老原嗣生さんは「男性側の結婚の条件は変化しているが、女性は昭和のまま、男性に学歴と経済力を求める傾向にある。それは本人というより周囲の影響が大きい」という――。


以前も取り上げたことありますが、未婚のままでいる男女を比べると、男性は低年収が多くて、女性は高年収が多いというのは有名な話です。その理由として女性は昭和のまま、男性に学歴と経済力を求める傾向にあると書かれていますが、それは事実なんだろうなと思います。

 

>少し考えてほしいことがあります。

今でも、女性誌の特集では、「高年収男性をつかまえる」的な記事をよく見かけます。ニュースやワイドショーでは、「非正規で収入の少ない男性が結婚できない」という話が多々流されます。

世の多くの人たちは、こうした話に何ら違和感を持たないでしょう。

ならば聞きたいところです。

世の男性誌では、「高年収女性をつかまえろ」という特集はなぜないのでしょうか?

ニュースやワイドショーで、「非正規で低収入だから結婚できない女性」という報道はなぜ少ないのでしょうか?

 

私も同じ疑問を感じています。ただ最近は昔に比べると、共働きを望む男性が増えてはきてますし、非正規低収入の女性は結婚相手として避けられやすくなってきており、変化はしてきています。ただそれでも女性ほど男性は女性の年収にこだわる傾向はない気はします。

 

>こと、結婚に関しては、いまだに「男は女より上」という昭和の価値観が根深く息づいているのです。

仮に、「女性は、自分と比べて同等以上の男を結婚相手に探す」という感覚が残っているとしたら。女性の地位が上がれば上がるほど、「自分より上」は少なくなる。相対的に「自分以下」の男性が増え、候補者が減る。

これが現在の未婚・晩婚化の真因ではないでしょうか。

 

そういえば同じ著者がこんな記事を書いてましたね。まだまだ自分より上の相手を探す女性は多いのは昭和の価値観が残っているから・・・というのがこの著者の分析です。そして高年収の女性ほど自分より年収の高い男性を見つけるのは難しくなりますショボーン

 

 

>30年で変わった心、変わらない心

独身者の心がどのように変わったのか、それを端的に知ることができるのが、出生動向基本調査の中にある「結婚相手に求めるもの」という質問です。ここでは、「重視する」と「考慮する」を合わせて、どのくらいのポイントになるか、を示しています。バブル景気冷めやらぬ1992年から直近の2021年まで、おおよそ30年の間に、独身者の心は変わったのか、変わらなかったのかを順に見ていきましょう。

 

①男女とも、ずっと重要度合いが高い要望

 

 

②女性の「男性化」が見られる項目

 

 

③男性の女性化が見られる項目

 

 

④昔も今も、男女間に大きな乖離が見られる項目

 

 

女性から消えない「学歴」「職業」「経済力」要望

こうして見てくると、女性の社会進出が進み、性別役割分担が壊れる中で、結婚相手への要望にも変化が表れていることが分かりました。ところが逆に「昭和的価値観」が強くなっている項目も見受けられます。

まず、女性が男性に「経済力」を期待するポイントが、いまだに9割台を超え、むしろ過去よりも高いレベルになっていること。この点、男性は女性の社会進出を受け入れ、都合よく「女性に経済力を求める」割合が若干増えているのと対照的です。

同様に、女性が男性の「職業」を気にする度合いも8割を超え、数値は90年代よりも高くなっています。こちらも、男性は社会情勢に合わせてやはり「女性への期待」を高めていますね。

そして、「学歴」への要望。女性は5割台、男性は3割程度と乖離が続いています。

この3点、女性の社会進出で、女性から男性への要望が、本来なら崩れるはずなのに、むしろ維持強化されているのが見て取れます。

 

データを見ると男性の方は明らかに希望が変わってきて女性の経済力を求めるようになってきています。これに対して女性は男性に昔より容姿を求めるようになってきている一方、男性に経済力・職業・学歴の要望が高いのは昔と変わってません。その結果として、相手が見つからなくなり未婚率が下の図のように上昇しています。

 

 

>本人の努力という投資があってこその学歴と収入

確かに学歴や収入は、本人の努力という投資があってこそ手に入れられた「成果」だと考えることができます。心の中に「昭和」が残存する独身女性なら、その投資に見合う「より上の男性」を選びたくなるのも、無理はありません。学歴も収入も低かったかつての女性のように、職場内で容易に「いい男」を見つけられないのは当然といえるでしょう。

一方、男性のほうは着々と昭和の心を捨て、収入も学歴も上の女性を受け入れつつある。こちらでは心のアップデートが進んだ理由は簡単です。それは、とりもなおさず、家計を一人で支えなくても良いという、自己利益につながるからでしょう。そのトレードオフで、前回示したように、男性の家事育児支援が進んだともいえそうです。

 

記事で指摘されてますが、確かに男性の方が自己利益になると感じたら勝手に要望変えてますね💦女性が稼いでくれたら自分一人で家計を支えなくても良いと思って、すぐに主義主張を変えて収入も学歴も上の女性を受け入れています。逆に女性は昭和の価値観を残しているせいかなかなか自分より収入・学歴が下の男性を受け入れにくいままのようです。

 

>結婚した夫婦では男女学歴逆転ケースが少なくない

 

 

>姉さん女房は年々増えている

 

 

既婚者のデータを見る限り、学歴や年齢にこだわらず結婚している男女は年々増えているようです。

 

>未婚女性に残る「昭和観」は決して本人の責任ではない

こうしたデータを集めて、「だから女性も高望みせず、学歴や年収が自分より下の男性を選べ!」と短絡的なことを言うつもりはありません。

その前に、なぜ、こんな「昭和」が女性の心に根付いているのかをしっかり考えて、社会を変えていくことが先決でしょう。

まず、女性を取り巻く環境。それがいまだに「昭和的結婚観」の大合唱なこと。たとえば、付き合っている男性が、パートタイマーやアルバイトだった場合、多くの親御さんは、渋い顔をするのではないでしょうか。

いい大学を出て、有名企業に勤める女性が無名企業の低年収な男性と付き合っていたら、同窓生も会社の同僚も、興味本位に「なんで彼を選んだの」と聞くでしょう。決して貶めるつもりはなくとも、こうした「常識的発言」が彼女をどんなに傷つけるか。

加えて言えば、マスコミでは、「非正規男性だから結婚できない」「低年収の男はもてない」と大合唱しています。

これでは、本人も洗脳されるでしょうし、意思をもって愛を貫いても途中で心折れるでしょう。つまり、女性本人だけの問題ではなく、周囲の存在が大きい。マスコミも含めて、そのことに気づいてほしいところです。

 

学歴や年収が自分より下の男性を選べと言ったところでそれに従う女性はほとんどいないでしょう。世の中の価値観と異なる価値観を持つのはなかなか難しいですし、周りの目をどうしても気にしますしね。少しづつそういう世の中の価値観を変えていくしかないのかなと思います。

 

>そしてもう一つ。やはり、家事育児の不公平という問題があります。

たとえば、大企業のエリート男性でも、派遣で働くかわいくて気の利いた女性と結婚するケースは多々見受けます。私のいたリクルート社では、役員や執行役員、部長クラスの男性社員の奥様が、自部署に来ていた派遣社員というケースは枚挙に暇がありません。

なぜ、男は非正規で低年収の女性を娶るのか。昭和的常識以外にも、「結婚すれば、奥さんに家事や育児を任せられる」という頭がある。非正規社員なら、総合職エリートより仕事が忙しくないから、家庭内はまかせっきりにできる!と。つまり、やはり相応のメリットがあるからこれは成り立ちます。

一方、エリートで高年収の女性はどうでしょうか? まず、周りに気の利くかわいい男性派遣社員は皆無です。そもそも出会う機会すらありません。仮に、どこかの店舗で働くアルバイトの男性と知り合ったとして、結婚したら彼が、家事育児の大半をしてくれたりするでしょうか。ともすると、収入も家事育児労働も、全て女性の負担になりがちです。これでは結婚する意味など見いだせないでしょう。

つまり、やはり、女性本人ではなく、生活環境までしっかり変えていかなければ、女性の心から「昭和」はなかなか消え去らないといえそうです。

 

これは男性的には耳が痛い話ですが、確かに家事育児に関して男女で不公平なのは否めません。男性も昔よりは家事育児やるようになっていますが、周り見ていてもまだまだ家事育児は女性が中心に負担していることが多いのは事実です。ただ少数ではありますが女性が稼いでいて男性が家事育児をメインでやっているというケースも増えてきてますし、少しづつ時代も変わっていくのかなと思います。昔は性的役割分業が当たり前でしたが、すでにそういう時代は終わりつつあります。男性ももっと家事育児をやらないといけないのは間違いないのでしょう。