2011年 8月 30日 13:00 JST
米銀大手バンク・オブ・アメリカは、保有する中国建設銀行の株式の半分を売却することで合意した。売却益は33億ドルとなる見込み。資本基盤の強化に向けてまた大きな手を打つ。売却先は明らかにされていない。
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_297389
シティ、バンカメ、ゴールドマン
騒がせてますなあ。
[FT]資本調達にまい進するバンカメの勝算は
2011/8/30 14:00
(2011年8月30日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
米大手銀のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は29日、保有する中国建設銀行株の約半分を83億ドルで
投資家グループに売却すると発表した。
ノースカロライナ州シャーロットに本社を置くバンカメは、業績低迷に苦しむなか、資本増強に向けた計画が一歩前進したことになる。ただ売却先は明らかにしなかった。
■中東やアジアのファンドと接触
関係者の話では、バンカメは売却を巡り、中東やアジアの複数の政府系ファンドや投資家と接触していたという。
バンカメは同日、131億株の売却で33億ドルの税引き後利益が得られると発表。売却後も5%を保有し、中国建設銀との戦略的関係を続ける意向を表明した。
住宅ローン関連の損失処理がバンカメの収益を悪化させる懸念が浮上し、バンカメ株は年初から40%以上も急落。経営陣は資本を追加調達する必要に迫られていた。
バンカメは先週、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイから出資を受けることで合意している。優先株を割り当てる代わりに、50億ドルを受け取ることで、さらなる資本増強が必要になるとの市場の懸念を打ち消す狙いがあった。
ブルース・トンプソン最高財務責任者(CFO)は「中国建設銀株の約半分を売却すれば、銀行の自己資本比率規制であるバーゼル1に基づくTier1(中核的自己資本)がおよそ35億ドル増え、リスク資産は73億ドル減る見通しだ」と話した。
■バンカメ株は5%上昇したが
今回の売却は、新規制のバーゼル3の定める自己資本比率基準を満たすための最新の動きになる。ロックデール証券の著名アナリスト、リチャー ド・ボーベ氏によると、バンカメが2009年1月以降に公表した資産売却はこれで30件目になる。ボーべ氏は「売れる物は何でも売るという姿勢だ」と指摘 する。
バンカメ株は29日のニューヨーク市場の日中取引で5%上昇した。
アナリストや投資家の間で今回の動きは予想されていたものの、ここ数週間は市場環境の悪化から売却が難航するのではないかとの懸念が強まっていた。
By Dan McCrum and Henny Sender
http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C93819584E1E2E2E2E38DE1E2E2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E2