ド定番の人形ホラー映画『ドールハウス』を観てきました。
冒頭からショッキングな展開、長澤まさみさんの見応えある演技、そして問題の〝ドラム型洗濯機〟のシーンなど。最後は実在の人形供養の話まで絡めて解説します。
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矢口史靖監督がオリジナル脚本で描くミステリーホラー。亡き娘に似た人形をきっかけに、家族に奇妙な現象が起こり始める。
主演は長澤まさみ、共演に瀬戸康史、田中哲司、安田顕、風吹ジュン。
2025年製作/110分/G/日本
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【人形ホラーの系譜】
本作『ドールハウス』は、王道の「人形ホラー」です。正直、このジャンルって目新しさはない。
でも、その分、“どう見せるか”が腕の見せ所。
海外作品では…
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『チャイルド・プレイ』のチャッキー
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『死霊館』シリーズの『アナベル』
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そして近年話題になった『M3GAN/ミーガン』
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昔ながらの『パペット・マスター』
東南アジアでは、たとえば2022年の『廻魂(えこん)』。亡くした息子を人形に見立てて育てる母親が、現実と幻想の境界を失っていくという心理ホラー。こちらも秀作。
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日本ではややマイナーですが、映画『生き人形マリア』やTVドラマ『恐怖大作戦』の第7話「青い血の女」。
個人的にイチオシは、テレ東の『デッドストック~未知への挑戦~』のエピソード2。
供養人形に子供の霊が宿って…っていう、めちゃくちゃ王道なのに本当に怖い。
あと田中哲司さんが『デッドストック』にも出てたっていうのは、本作との不思議な縁を感じた。
ちなみに、本作の矢口監督は稲川淳二さんの怪談『生き人形』や、山岸凉子さんの『私の人形は良い人形』にも影響を受けたと語っていて、これもJホラーの源流と言える。
【冒頭のショッキングなシーン】
『ドールハウス』で一番インパクトが強かったのは、やっぱり映画冒頭のシーン。
長澤まさみさん演じる主婦・よしえが、普段着姿のごく普通の母親として登場。ところが、“かくれんぼ”の最中に、娘のメイちゃんがドラム型洗濯機に入ってしまい…。という痛ましい事故が起きる。実際、俺も「え?あれで死ぬの?」って思って調べたら、現実でも似たような事故が起きている。
【ドラム式洗濯機の事故に注意!】
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2015年、東京・青梅市:小2の男の子が中に入り、窒息死。
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2021年にも8歳児が姉妹でかくれんぼ中に同様の事故。
怖いのは、これがフィクションじゃなく現実にも起こりうる。
対策としては・・・。
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チャイルドロックを必ず設定
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洗濯機の周りに踏み台を置かない
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使用後は蓋をロック
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小さな子を洗濯機の周囲で遊ばせない
本作をきっかけに、悲劇を繰り返さない為にも家庭の安全も見直して欲しい。
これから特に暑くなり、洗濯機の稼働回数も増える。更に古い形式の洗濯機は安全装置が付いていない場合があるので要注意!
映画の中で、娘を亡くした母・よしえ(長澤まさみ)が「古い洗濯機をそのまま使ってゴメンね」とつぶやくシーンは、胸が締めつけられるほど切ない。
【本当にある人形供養の神社】
本作にも登場する「人形供養」のシーン。実は現実にもあります。それが和歌山県の「淡嶋神社」。
ここは全国から集まった人形を供養する神社で、特に3月の「雛流し」は有名。俺も現地に行ったことがあるが、境内にずらーっと並ぶ人形は圧巻。
この神社、過去にはUSJのホラーイベント「祟り/呪われた人形」に人形を貸し出したこともあり、あまりに「呪い」っぽく演出されたため、「日本人形協会」が苦言を呈したという出来事もあった。供養に出した人形が、いくら所有者を放棄したとは言え、呪いとか言われると、、、。
【評価とまとめ】
というわけで、ホラー映画『ドールハウス』、個人的評価は Aランク!
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王道の人形ホラーをベースにしつつ
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サスペンス要素や謎解き展開で最後まで飽きさせない
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長澤まさみさん&瀬戸康史さんのリアルな夫婦演技が秀逸
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ベテラン俳優陣の重厚なサポート
劇場で観ると、より没入感MAXです!
以上


