やっと日本でも劇場公開されたので、早々に劇場へ・・・。
タイ・ウェスト監督×ミア・ゴス主演による話題のスリラーシリーズ完結編『マキシーン』。『X』『Pearl』に続く第3弾であり、シリーズのフィナーレとして噂される本作は、血塗られたハリウッドの裏側を冷徹に描いています。
B
1985年、ネオンの街ハリウッド。
輝かしい夢が渦巻くこの街で、再び闇が口を開く——。
主人公は、あの“テキサスの惨劇”から生還した唯一の女優、マキシーン。
彼女はポルノ界でのし上がり、ついに念願のホラー映画主演という大役を手にする。まさに、夢をつかもうとする瞬間。しかし、その栄光の影には、またしても“死”の匂いが漂い始める。
街には連続殺人鬼“ナイトストーカー”の恐怖が広がり、マキシーンの周囲では女優たちが次々と命を落としていく——。犯人の目的は何か?マキシーンはなぜ狙われるのか?
そして、彼女の過去に関わる“何者か”が静かに忍び寄る時、夢と悪夢の境界線が溶け始めていく。
名声、欲望、そして殺意。
ハリウッドの栄光の階段を駆け上がろうとするマキシーンに待つのは、希望か、それとも破滅か?
シリーズを通して描かれてきた「女性の生存と欲望」を、より鋭く、よりスリリングに描く本作。ミア・ゴスの怪演は今回も健在で、まるで観客の心をもえぐるような熱量をスクリーンに刻みつける。
2024年製作/103分/R15+/アメリカ映画
映画をサクッと解説する「サクッとシネマ」はここ↓
時系列とシリーズ構成
物語の時系列としては、
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『Pearl』(パール)――若き日のパールを描く戦前の物語
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『X』(エックス)――1970年代末、テキサスの農場での惨劇
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『MaXXXine』(マキシーン)――1985年のハリウッドでの復活劇
という順番で進んでいきます。
ミア・ゴスはこの3作すべてに主演しており、シリーズ全体を通して「彼女の映画」と呼んでも過言ではありません。とくに彼女の演技は、精神的に不安定でギリギリのラインを歩くような緊張感があり、観客を不穏な世界へと引き込んでいきます。
※製作年度順:『X』(エックス)→『Pearl』(パール)→『MaXXXine』(マキシーン)
ハリウッドを目指す“生存者”マキシーンの物語
『X』で惨劇を生き延びたマキシーンは、今作『マキシーン』でついにハリウッドデビューを狙います。ポルノ女優から本格映画への転身という、夢と現実が交錯するストーリー。ところがその裏側には、80年代の闇ともいえるハードコア業界の厳しさ、そして未成年の搾取など、実在した過去の事件とも重なるテーマが描かれています。
本作が連想させる作品としては、ポール・シュレイダー監督による『ハードコアの夜』が挙げられます。一人娘がハードコア映画に出演していたという事実に直面する父親の物語で、本作『マキシーン』もその系譜にあるような印象です。
映像と音楽で魅せる“80年代の悪夢”
本編は約103分。内容そのものよりも、80年代のMTVやレンタルビデオ文化を思わせる映像演出が大きな魅力です。ざらついたVHSの質感、ネオンカラー、レトロな音楽……こうしたスタイルが作品全体を包み込み、まるで1980年代にタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。
音楽も秀逸で、エンディングにはキム・カーンズの「ベティ・デイビスの瞳」が流れ、どこか切ない余韻を残します。デ・パルマ、ヒッチコック、ダリオ・アルジェントといった監督たちのスタイルを彷彿とさせる、スリルとスタイリッシュさが共存する映像世界です。
総評:評価はB。雰囲気重視の一本
物語性よりも映像や空気感を重視した作品なので、ストーリーに深みを求める人にはやや物足りないかもしれません。一方で、70~80年代のカルチャーに親しんだ世代には強烈なノスタルジーを誘うはずです。
とくに当時の「洋ピン」やハードコアとソフトコアの映像文化に詳しい人にとっては、背景にあるメッセージ性が刺さる内容でしょう。逆に、そうした文脈を知らないと、少し消化不良に感じるかもしれません。
評価:B(可もなく不可もなく)
映画館で観るべきか迷う方は、サブスク配信を待ってもいいかもしれません。
ハリウッドの表と裏、夢と悪夢のはざまで生きる“マキシーン”の物語。
ミア・ゴスの凄まじい演技と80年代リスペクト満載の演出を、ぜひ一度体感してみてください。
※あとガッキー(これ以下は60才以上のオッサン限定R60+)
一般的なブログ用にまとめると以上のような感想になりますが、映画「マキシーン」は青春真盛りな時期を洋ピンにお世話になった世代には色々と身体、脳に響きます。
ハードコアの作品に心ときめき、大人のフリをして地下劇場へ通った日々、トイレの悪臭と居心地の悪い椅子、艶めかしいパツキン&巨乳、、、。
70年代のピンク映画界、日本では表向きは本番行為の撮影は禁止され、しているフリをしていた。(ソフトコア)それとは反対に海外のピンク映画は、がっつりしていた。(ハードコア)日本ではそういう映画の製作はもちろん、公開も禁止であった。配給会社は、せめて公開はしたいところ、色々と日本の知恵と技術を駆使して、高度な画像編集により公開が可能になった。これを洋物のピンク映画、略して〝洋ピン〟となった。
いま観ると高度な画像テクニックが笑える。不自然に後付けで画面に焼き付けられた花瓶、家具、小物などで合体部分を隠していた。画像処理が適当な場合は、その部分をフィルムに傷を入れただけの映画もあった。今思うと手作業でフィルムの一コマ、一コマに傷を入れたんやろか?ありがとうございます。感謝カンゲキ雨あられ。
映画のタイトルは倫理的に書きにくいタイトルが多いが、有名なのでは「ディープスロート」「グリーンドア」なんかは超有名。
そして女優さんもベッピンさん揃い、アネット・ヘイブン、マリー・メンダム、ジェニファー・ウエルズ、トレーシー・ローズなどなど挙げるとキリがない。
トレーシー・ローズは年齢詐称で未成年にも関らず、ハードコアに出演しスタッフが逮捕された。
色々と関係のないことを思いつくままに、つらつらと書いたが、このようなピンク映画から一般映画の女優に転身する物語が映画「マキシーン」。(急に!)
実際でも先述した映画「グリーンドア」に出演していたマリリン・チェンバースは、D・クローネンバーグの映画「ラビッド」に出ました。ピンク映画から一般映画に転身しようとしますが、ほぼ失敗しています。やはり過去にピンク映画に出演すると「マキシーン」にも描かれているように現実は厳しい。
洋ピン専門誌の近代映画社の「別冊スクリーン」、当時は「スクリーン」とセットで購入していた。
向って左がトレーシー・ローズ、右がアネット・ヘイブン。いまどうしてんるんやろ?
以上




