〇あらすじ

超巨大竜巻が多数発生したオクラホマを舞台に、知識も性格もバラバラな寄せ集めチームが竜巻に立ち向かう姿を描いたアクションアドベンチャー。
ニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしている気象学の天才ケイトは、故郷オクラホマで史上最大規模の巨大竜巻が連続発生していることを知る。彼女は竜巻に関して悲しい過去を抱えていたが、学生時代の友人ハビから必死に頼まれ、竜巻への対策のため故郷へ戻ることに。ケイトはハビや新たに出会ったストームチェイサー兼映像クリエイターのタイラーらとともに、前代未聞の計画で巨大竜巻に挑む。

2024年製作/122分/G/アメリカ

※映画.comから抜粋

 

〇感想

本日(8月1日)の初回の上映で映画「ツイスターズ」を観てきました。結論は普通に楽しめる映画でした。

「ツイスターズ」は、前作の1996年公開、28年前の映画「ツイスター」の続編らしいですが、どこが続編なのか分かりませんでした。続編というより前作を現代版に撮り直したような内容でした。(YouTubeとかドローンが出てくる)

 

VFX、アクションシーンは、前作よりもリアル且つ精度が向上し、数段パワーアップしています。映画館で鑑賞すると音響と共に迫力満点でした。前作は竜巻を猛獣のように表現し、音楽もヴァンヘイレンなどのハードロック中心の楽曲を多用して、まるでユニバのライド・アトラクションのように観客を楽しませてくれました。今回の「ツイスターズ」はエンタメ性より生真面目に竜巻をデータにより解析し、竜巻(自然)の怖さと、それによる凄惨な被害を伝える内容になっています。

実際に2021年12月10日から11日にかけて、アメリカ中部・南部を複数の竜巻が発生し、ケンタッキー州など8州で、50個以上の竜巻が確認されました。そのうちの一つは、アーカンソー州からケンタッキー州にかけて400km以上の範囲を襲ったらしいです。一連の竜巻は、各地に大きな被害をもたらし5州で90人が亡くなりました。
映画「ツイスターズ」の舞台はオクラホマで、この付近のアメリカ中部、南部は、通称「竜巻街道」と呼ばれています。

 

主人公のケイトは天性の竜巻センサーを持っており、空気の流れ、樹々の動き、タンポポ・マジック等で竜巻の発生と軌道を事前に察知できます。それはまるでジブリ映画に登場するナウシカや、サンのような動物、自然とのコミュニケーション能力が長けているように描かれています。推測ですが、この映画監督はリー・アイザック・チョン、1978年生まれで現在は46歳です。モロにジブリ世代なので映像と演出を見ると、少なからずジブリアニメに影響されている可能性はあります。

特にケイトが竜巻の発生個所を探るシーンがあります。その時に、地面に生えているタンポポを引き抜き、その白い種子を空中に飛ばして空気の流れをみるシーンがあります。その時のカメラは、ケイトを下から見上げ、ケイトの周りを回る画角で、ジブリっぽいなぁ~と思いました。

 

また、ケイト役は上記で記述したように、自然との調和が得意分野で、彼女の服装スタイルは、タンクトップにパンツで野性味溢れる雰囲気です。その感じをどこかで見た事があるなぁ~って思っていたら映画「ザリガニの鳴くところ」で人気者になった女優さんでした。(デイジー・エドガー=ジョーンズ)その映画でもワイルドな女性を演じていました。

映画「ザリガニの鳴くところ」のデイジー・エドガー=ジョーンズ、これもジブリっぽい。

 

映画「ツイスターズ」の中での野生的なカッコいい女性のスタイルは、「エイリアン・シリーズ」のリプリー(シガニー・ウィーバー)、「テルマ&ルイーズ」のスーザン・サランドンとジーナ・デイヴィスのようでした。劇中でケイトを通じて現代の強い女性を描いていますが、その彼女も過去の事故によりトラウマを抱えています。この映画は、そこからの再生の物語でもあり、竜巻シーンと同じく、人間ドラマ部分も見応えがあります。映画のラストはアメリカン・ジョークのようなキレの良い終わり方です。それは映画館で確かめて下さい。

 

「映画に登場するカッコいい姐御たち」

トルネード・ガールはワイルドだろう?(「ツイスターズ」より)

 

テル&ルイの姐御、何を言っても「しばくぞっ!」って言われそう;;

(「テルマ&ルイーズ」より)

 

おお!リプリー嬢!「どすこい!任せんかいっ!」(「エイリアン2」より)

 

女性版「コブラ」のようなフォルム、撃ち殺して~🎵

(「マッドマックス フィリオサ」より)

 

サラ、サラ、サラ・コナーズ!しばいて~🎵(「ターミネーター2」より)

 

 

※追記

毎月1日はファースト・デーなので映画鑑賞料金が通常より安いのに、イオンシネマ〝ワタシアター〟の6回観たら1回タダのクーポンを使ってしまった!トルネ――ドッ!!