Amazonプライム、U-NEXTで鑑賞可。

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〇あらすじ

地球規模で新種のウイルスが感染拡大していく恐怖を描いたサスペンス大作。接触感染により数日で命を落とすという強力な新種ウイルスが香港で発生。感染は瞬く間に世界中に拡大していく。見えないウイルスの脅威に人々はパニックに襲われ、その恐怖の中で生き残るための道を探っていく。
2011年製作/106分/G/アメリカ

※映画.comから抜粋

 

〇感想

群像劇を撮らせると右に出る者はいないと言われるスティーブン・ソダーバーグ監督の10年以上前にリアル・コロナの世界を描いた作品。

この映画を映画館で観たときに、咳を一つするのも気を使った覚えのある作品です。映画冒頭、真っ暗な画面が続き、グウィネス・パルトロウの咳だけが聞こえる。そのグウィネス・パルトロウが映画が始まって約10分でウイルス感染によって亡くなってしまう。何と贅沢な映画!他、マリオン・コティヤール(サンドラの週末)、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットなどのメチャ豪華キャストで撮影している。

グウィネス・パルトロウは映画が始まって10分で亡くなる。

 

マット・デイモンの妻(グウィネス)の浮気により世界に危機が!

 

先日鑑賞した「サンドラの週末」で散々な週末を過ごすマリオン・コティヤールは別人に見える。

 

ローレンス・フィッシュバーン(マトリックスのカリスマ的指導者モーフィアス)

 

「タイタニック」のケイト・ウィンスレットもコロナの感染経路を追うのに必死のパッチ!

 

映画に登場するウイルスは、感染してしまうと2,3日で亡くなるという殺傷能力が強いウイルス、更に感染力も高いので手に負えない。

この映画は2011年の公開当時より、コロナが発生した10年後の2020年に注目された珍しい映画です。映画で描かれている世界の様子が、あまりにも実際に起きたコロナ感染に酷似していたからです。それを以下に列記します。

・ウイルスは色々な媒体(手すり、吊革、ドアノブなど)を通じて感染する。

・感染の発生源は中国のようである。またそれは豚、鳥からの感染かもしれない。

・影響力のあるインフルエンサーの発言で世の中が混乱する。

・マスク、フェイス・シールドを着用するのが当たり前になる。

・人との接触をさける。(今では、ソーシャル・ディスタンスという言葉も懐かしい)

・ワクチン接種を受けようとする人が殺到する。

・学生が学校に通えなくなり、大切な時期が失われる。

・パンデミックという言葉。(症状の全国的・世界的な大流行)

・他いろいろ・・・

 

劇中で「人は一日に2,000回くらい自分の顔を触る」というセリフがあり、手に付いたウイルスが目などの粘膜から感染し、咳による飛沫感染で人から人へ感染が拡大する。今では当たり前の知識ですが、2011年頃には知識どころか、ウイルス感染によりこのような世の中になるとは想像だにしていませんでした。

 

この映画の魅力は他に、ウイルスの感染経路を追跡するシーンです。初期の感染者を監視カメラで追い、AとBが接触しBが更に・・・というように感染源をスリリングに追っていきます。また、映画は2日目から始まります。うん?一日目ではないんや、って思います。その答え合わせは映画のラストで明かしてくれます。因果応報、泥を打てば面へはねる、人を呪わば穴二つ、ブーメラン、という事でした。

 

現実の世界は、この映画「コンテイジョン」ほど悪化しませんでしたが、現在はコロナ禍も一旦落ち着いたので〝おさらい〟という意味で観るのも良いかと思います。

この映画については、太鼓判を押します!(ボンっ!)

 

※追記

同じウイルスでも、破傷風の感染をまるで悪魔憑きのように描いた(「エクソシスト」に乗っかった?)映画「震える舌」がYouTubeで期間限定で観れるよ🎵

以上