「イエスタデイ」

〇あらすじ

「ザ・ビートルズ」の名曲の数々に乗せて描くコメディドラマ。イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられているものの全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけで……。

シンガーソングライターのエド・シーランが本人役で出演する。
2019年製作/117分/G/イギリス

※映画.comから抜粋

 

〇感想

〝ビートルズが存在しない世界〟という突拍子もない脚本がメチャ面白い!他にもコカ・コーラ(ペプシはある)、タバコも存在しない世界。ビートルズは知らなくても、曲を聴いて「あ~、この曲はどっかで聴いた事がある」という反応は老若男女問わずあると思う。

それだけビートルズの曲はスタンダード化した。それが無い世界・・・。

しかし、映画は曲だけではなくビートルズのメンバーにも焦点を当てた。リンゴ、ジョージ、ポール、そしてジョン・レノン・・・皆が生存確認したい存在はジョンだと思う。この映画はそれをも実現してくれた。もしビートルズの結成がない世界でジョンはどのように生きているのか?(それは映画で確認してください)ビートルズは結成されなくともジョンの魂はそこにあった。この映画の一番の見せ場とも言える叙情的で綺麗なシーンであった。

 

 

 

「スクール・オブ・ロック」

〇あらすじ

落ちこぼれミュージシャンが名門小学校の臨時教師になりすまし、ロックを通じて子どもたちと交流する姿を描いたコメディ。ロックを愛するギタリストのデューイは、自分勝手な振る舞いのせいでバンドを追放されてしまう。その一方で、同居している親友ネッドのアパートからも家賃滞納で追い出されそうになる。そんな矢先、ネッドに名門私立小学校の臨時教師の仕事が舞い込んだことを知った彼は、ネッドになりすまして教師として働くことに。やがて子どもたちに音楽の才能を発見したデューイは、彼らと組んでバンドコンテストに出場しようと考え、ロックの授業を開始するが……。実際にミュージシャンとしても活動する俳優ジャック・ブラックが、主人公デューイをハイテンションで熱演。
2003年製作/108分/アメリカ

※映画.comから抜粋

ロックの歴史の講義を行う主人公のデューイ。(ジャック・ブラック)

黒板に書かれているロックの歴史は正確かつ詳細に書かれている。

 

〇感想

10歳の生徒を相手に、楽器演奏のメンバー以外にもバンド・マネージャー、警備、ステージアクション、衣装などの役割分担を行い、ロックバンドを通じて子供達の個性を生かしながら、皆が結束していく展開は小気味いい。

個人的には、ジョーン・キューザック演じる堅物の女性校長が、実はスティーヴィーニックス好きで、ある時に酔いもあって本音(お坊ちゃま学校なんて糞くらえ!)を言ってしまうシーンが笑える。そして、実は校長が一番ロックしていたかもしれない。日々、モンスター・ペアレンツ、学校組織から抑圧された校長の魂を解放する一言「皆様のお子様は、全員いなくなりました!」と嬉しそうに親へ告げるシーンはロックしている!いやパンク?

 

ラストのバンド・コンテストのシーンは、子供たちの魂がグルーヴした瞬間!もうそこには勝利なんていらない、解放された魂があるだけ。

この映画は、エンドクレジットまでしっかりと楽しめる。(映画館で観たときには大笑いした)

 

 

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

〇あらすじ

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。

世界中で観客に受け入れられ、日本でも2018年公開映画でトップとなる興行収入130億円を突破。社会現象とも呼べる大ヒットとなった。
2018年製作/135分/G/アメリカ

※映画.comから抜粋

 

〇感想

クイーンファンでなくとも十分に楽しめる作品に仕上がっている。フレディを通しながらLGBT、当時のHIVウイルス感染の課題も盛り込み、バンド結成からラストのライブエイドのシーンまでをドラマチックに描いている。更に、その内容を135分の映画の尺に納めたこと自体に驚きを感じる。

何と言っても最後のライブエイドのシーンにこの映画は尽きる。フレディの独自な高音の歌声と魂が、ライブエイドの会場を天高く貫く、感動のフィナーレであった。それを裏付けるのが、この映画の観客動員数で、その社会現象といえるヒットがニュースで報じられたほどである。

そして俺は、思わずフレディのフィギアを買ってしまった・・・。 

iPadの画面を背景に撮影しています。(過去の自分のブログから)

現在は太陽の塔と仲良く並んでいます。

 

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