週末(6月28日~6月30日)の間に鑑賞した映画の中から数本ピックアップして紹介。

アマプラ、U-NEXT、ネットフリックスのいずれかで鑑賞可。

 

「ノベンバー」

(2017年製作/115分/ポーランド・オランダ・エストニア合作)

 

「死者の日」を迎える11月のエストニアを舞台に、不思議な純愛の行方を幻想的なモノクロ映像で描いたダークラブストーリー。

映画の出だしは、なかなか作品の世界観に入り込めずに苦労するが、「死者の日」の描写(死者が家族を訪ね、一緒に食事をしサウナに入る様子、精霊や人狼、疫病神が徘徊する、〝使い魔クラット〟のフォルムなど)が見応えがあり凄く楽しめた。エストニアの寒々とした風景、文化を背景に、不思議な世界観を描いており、独創的な映像美が秀逸。

 

 

「少女椿」

(2016年製作/90分/R15+/日本)

 

「少女椿」はガロ系漫画家、丸尾末広の作品の実写版。

あらすじは、戦後に両親と生き別れした少女が、怪しいサーカス団に入団しエログロな世界に翻弄される。みたいな感じですが、今でいう「ネオ昭和」的な感覚が現在でもファンの多い作品。

アニメ版は原作漫画の世界観を引き継いでいるが、実写版は限界があり、エログロさも控え気味でした。主役のみどり役を中村里砂が演じており、原作の雰囲気を表現していたので惜しい作品でした。

ちなみに中村理沙は、中村雅俊と五十嵐淳子夫妻の三女で若い頃の五十嵐淳子に良く似ています。

(よくこの作品のオファーを了承したと思う)

 

若いころの五十嵐淳子さん、当たり前だが娘の理沙は似てる。

 

 

「蛇の道」

(1998年製作/85分/日本)

幼い娘を殺された男と、彼に手を貸した謎の男が繰り広げる復讐劇を描いたバイオレンス・ドラマ。監督は「CURE」の黒沢清。脚本は「リング」の高橋洋。出演は若いころの哀川翔と香川照之。

現在、黒沢清監督のセルフリメイク「蛇の道」が柴咲コウ主演、全編フランスロケ、フランス語で撮影されたバージョンが公開中なので再見しました。でも、〝もうこれでいいわ〟と思いリメイクバージョンの鑑賞を断念しました。当時は衝撃的だったが今みるとそうでもない。。。

 

 

テレビドラマ「杉咲花の撮休」

(WOWOWプライム/2023年2月10日 - 3月17日)

ドラマ、映画などに出演する実在の俳優が、撮影期間中に突然訪れた休日、すなわち“撮休”の一日をどう過ごすのだろう??をテーマに新進気鋭のクリエイターが、妄想を膨らませ、各話異なるパラレルストーリーを撮る。他、女優の有村架純の「有村架純の撮休」があり“撮休シリーズ”として竹内涼真、神木隆之介の撮休が製作・放送された。

このシリーズを初めて観ましたが、各俳優さんの個性から妄想する休日は凄く楽しめました。一話が約25分程度、5話なので2時間あれば全話鑑賞できるのでお勧めです。特に一話目のコインランドリーでのドタバタ劇が面白かったです。

 

 

「恋は光る」

(2022年製作/111分/G/日本)

恋をしている女性が光って見えるという特異体質の大学生・西条は、自身は恋愛とは無縁の学生生活を送っていた。ある日、彼は「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲に一目ぼれし、恋の定義について語り合う交換日記を始める。

映画内容はオッサンの俺でも没入できました。恋の定義は?なんてのは無縁な年齢ですが、過去を遡り考えると、今さらながら「なるほど」と思う描写もありメチャ楽しめました。また恋する人は輝くというファンタジー要素も素直に受け入れられる程度でバランスが良かったと思います。難癖をつけるなら舞台が全編、岡山ロケですが、西の方言が全く出てこなかったのが残念。

主演の恋の光が見える青年に神尾楓珠、ヒロイン・北代を西野七瀬、東雲を平祐奈、宿木を馬場ふみかが演じる。(あまり知らん俳優さんばかりやけど・・・)

以上