女優の黒木華さんは、大阪府高槻市出身なんやね。高槻市は、大阪でも京都に近いので和風かつ古風な感じに仕上がっています。

メイク、衣装で何者でも演じれそうな雰囲気です。

 

彼女は地味ながらも天真爛漫な役を熟すのが得意分野です。

そんな彼女の映画、ドラマを2作品挙げてみました。

では、どぞ🎵

 

 

「にんげんこわい/エピソード1-1心眼」(Amazonプライムで視聴可)

 

このドラマは、WOWOWにて古典落語の演目をアレンジしドラマ化したオムニバスドラマ。

「心眼」はそのドラマの一話なんやけど、落語をベースに幽霊、妖怪より人の方が怖いですよというのがウリのドラマ。

盲目の梅喜(東出昌大)は芸者・小春から茅場町の薬師様でお百度参りをすれば願いが叶うという話を聞き、梅喜もお百度参りすることにする。そして100日目、帰宅した梅喜は目が見えることに気付くが、梅喜の妻・お竹 (黒木華)は浮かない表情。数日後、客の旦那からお竹は小春と比べて器量が悪いと言われる。さらに偶然小春と出会い、梅喜の目が見える事を知ると……。

 

いや~、怖いね、女性は・・・慎ましい地味な奥さん役にぴったりな黒木華さんが、旦那の梅喜(東出昌大)が目が見えない前と、見えてからの演技の落差が怖い!

またその後の行動の変化!まるで和製ミザリー!ジリジリと言葉巧みに旦那を追い込む黒木華さんの話術も必見!

※東出昌大が地で行くモテ役なのが笑えるww(いい役者ですよ)

 

 

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「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)

流されるままに大学生活を送っていた20歳の典子(黒木華)は、お茶を習おうと、いとこの美智子(多部未華子)に誘われるがまま、茶道教室に通い出す。見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に翻弄される。それから20数年にわたり武田先生(樹木希林)の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく、、、。

 

この映画は樹木希林さんが亡くなり、その約一か月後に公開された、ほぼ遺作に当たる作品です。(実際には「命みじかし、恋せよ乙女」が遺作となる)

黒木華、多部未華子へ茶道というより樹木希林さんの自然体な演技指導も含めて〝女優道〟を継承しているような映画でした。

 

黒木華さんが天真爛漫ではあるが、不器用な役を切なくもコミカルに演じています。

映画冒頭でフェデリコ・フェリーニ監督の映画「道」が出てきます。10歳の典子(黒木華)が両親に連れられて、映画館で「道」を観ます。その感想が「白黒、暗い、訳が分からない、ディズニーの方が良かった」という感想でした。(そやろね、大人の俺も同感!理解できるほうが末恐ろしい)

 

しかし、映画のラストでは、同じ映画「道」について30歳を過ぎた典子(黒木華)は次のように語ります。

「世の中には、すぐ分かるモノと、すぐ分からないモノの2種類がある」

「すぐ分かるものは、一度通り過ぎればそれでいい」「けれど、すぐ分からないものは、長い時間をかけて少しずつ分かってくる」「子供の頃は、まるで分らなかったフェリーニの〝道〟に、今の私がとめどなく涙を流すことのように・・・」

黒木華さんが静かに、坦々と語るシーンは何故か心を打たれます。

また、典子(黒木華)へ、樹木希林さんはこう言います。

「あなた達も教えてごらんなさい、教えることで教わることが、いっぱいあります」

それを受けて典子(黒木華)の意を決した表情がとても印象的でした。

 

柔道、剣道、弓道、茶道、書道、ほか〝道〟が付く武道、習い事は色々あります。

フェリーニの映画「道」はそれ自体なんだろうと感じつつ、日本の文化は良いなぁ~って、しみじみ思う一品でした。

 

今回は黒木華さんを取り上げてみました。地味ですが、底知れない実力を持っていそうな黒木華さん、演技の世界、他にも躍進しそうで期待大です。

 

※追記

と、言いながら、メチャ最近まで黒木華(ハナ)やと思ってた。;;あしからず・・・

 

〇おまけ

黒木華が探偵ナイトスクープに依頼者として主演していました。お宝映像!