〇あらすじ

人気作家・浅田次郎による短編集「鉄道員」の最終話として所収された同名作を、「たそがれ清兵衛」の宮沢りえと「それでもボクはやってない」の加瀬亮主演で映画化。昭和30年代、京都の映画館・オリヲン座の館主である松蔵が病に倒れ、やがてこの世を去る。松蔵の妻トヨは、彼の弟子であった留吉と共に映画館を引き継ぐことを決意。映画産業が傾きはじめる中、貧しさに耐えながらも必死に映画館を守り抜こうとする2人だったが……。
2007年製作/116分/日本

※映画.comから抜粋

 

〇感想

映画全盛期の時代、それを上映する映画館に多くの人が訪れた。しかし、テレビの出現により映画産業が衰退する中、映画館を維持しようと懸命に頑張る未亡人の宮沢りえと、滋賀県から京都へ上京した青年の加瀬亮のドラマが重なり楽しめました。

 

現在の映画産業自体は、映画「オリヲン座からの招待状」で描かれている時代よりは良い状況ではあります。コロナ禍で一時期は映画産業も落ち込みましたが、コロナが収束しアニメ系の映画が順調で徐々に盛り返しています。

 

話は変わりますが、昔はそこらへんの商店街に映画館が2、3件あったんですが、今は大型のシネコンに押されて、単館系や名画座(2番館、3番館)のような映画館がメチャ少なくなりました。そういう映画館でお金が無い時分は、2本立てまたは、3本立てで700円から900円で観れたもんです。

サブスクどころか、DVD、ビデオも無い時代なんで、まとめて映画を観る事が出来たので凄く助かりました。

よく行った名画座は、大阪で言うたら「大毎地下劇場」、「十三弥生座」などなど挙げるとキリがない。大袈裟ではなく電車の各駅の駅前に一件はあったと思う。

名画座で覚えているのが「ゴッドファーザー」、「ゴッドファーザーⅡ」の2本立てを大毎地下劇場で上映していました。あのシリーズは一本3時間くらいの尺なので、両方みたら6時間を優に超えました。昼前に映画館に入って、観終わって映画館の外に出たら18時過ぎで、お腹も減るし暗いし、何か不安になった記憶があります。

他に、十三弥生座は洋ピン(洋モノ・ピンク映画の略称、海外のアダルト映画の意)と普通の映画を2週間ごとに入れ替えて3本立てで上映していました。その為、普通の映画をやっている時には、次週からの洋ピンの予告編を流してくれます。まだ、まだ、幼気な高校生の自分らにはありがたいイベントでした。メインのジャッキー・チェン、ブルース・リー、「ザ・ダーク」やら「未来惑星ザルドス」、「エクスタミネーター」なんか、そっちのけでした。

今は、わざわざ映画館に足を運ばなくても、サブスクにより自宅で映画を観れるし、何度も同じ映画も観れる。今まで出会わなかった映画も観れる。映画鑑賞の環境としては最高やと思う。

今になって思いますが、あの一期一会のような映画との出会いも「何かええもんやなぁ~って」、じんわりと思います。

「オリヲン座からの招待状」はそういう映画です。🎵(映画の事、ほとんどゆーてへんやん!)

 

 

〇映画のお供

「正起屋 京都ポルタ店」

本日のランチは京都駅地下にある焼鳥「正起屋(まさきや) 京都ポルタ店」

よくデパ地下でも焼鳥を売っている店です。焼鳥と串カツの両方が食べれる「串定食」を注文。