〇あらすじ

沖縄の離島を舞台に、さとうきびを刈るアルバイトに参加した7人の若者の成長を描いた青春ドラマ。監督は「昭和歌謡大全集」の篠原哲雄。脚本は「卒業」の長谷川康夫。撮影を「TOЯI/第4話 続く二人」の柴主高秀が担当している。主な出演に、映画初出演の香里奈、「スカイハイ skyhigh」の谷原章介、「世界の中心で、愛をさけぶ」の長澤まさみ、「アイノカラダ」の成宮寛貴、映画初出演の金子さやか、「ゴジラ×メカゴジラ 機龍」の久遠さやか、「Jam Films/HOOPS MEN SOUL」の大森南朋。

 

沖縄のとある離島に、さとうきびをただひたすら刈り取るアルバイト“きび刈り隊”に応募して来た都会暮らしの5人の若者・ひなみ、修一、加奈子、大輔、悦子が降り立った。「言いたくない事は言わなくてもいい」。これが、彼らが1ヶ月余り寝泊まりする平良家の唯ひとつのルール。果たして、それぞれに“言いたくない事情”を抱えていた5人は、早速、バイトの常連・田所の指導の下、広大な畑の約7万本のさとうきびを刈り始めるが、2月とは言え沖縄の厳しい陽差しの下での慣れない仕事は辛く、かつて平良家の隣に住んでいた美鈴と言う強力な助っ人の参加があったものの、先輩風を吹かせる田所への反駁もあり、一向に作業の能率は上がらない。そんな中、大事件が起こった。嵐の晩、港へ出掛けた田所が運転を誤って脚に大怪我を負ってしまったのだ。離島ゆえに医者はいない。とその時、実は医者であった修一が執刀を決意した。手術は成功した。そして、このことで絆を深めた7人は力を合わせ、期日までに全てのさとうきびを刈るのであった。

2004年製作/123分/日本

※映画.comから抜粋

 

〇感想

何か良い映画を観た予感がする。観終わった後で予感というのも変ではあるが、そういう表現をしたくなる映画。おそらく映画を観終わった直後には分からない感情が数時間後?、数日後?それは分からないが訪れると思われる。

映画撮影時は17歳であった長澤まさみのセリフがほぼ無い、腕にはリストカットの痕跡が・・・

でも映画はそれが何?なぜ?を追及しない。それがこの映画のポイントである。

 

5人の若者が、沖縄のサトウキビ畑に来た理由はそれぞれ、しかし作業の目的は一つ、35日間でサトウキビ畑のサトウキビを全て刈り取る事。作業条件は毎朝7時に起床、7時半から朝食、8時にはサトウキビ畑へ軽トラで出発、昼休憩1時間、作業は18時まで、休みは週に1日、作業の進捗状況によって変動する事もある。日当は5,000円で本島へ帰る日にまとめて支払われる。

この時点で若者の中にはヤル気が失せる者も出だした。先は難航しそうである。

 

映画を観る前は5人の男女が沖縄に集結し、ひとつ屋根の下で生活するので、テラスハウスのような恋愛事情も描かれると思いきや、そういう軟なシーンは一切なかった。その方が良かった。

 

この映画のテーマを明確にしているのは、サトウキビ畑の主である、〝おじい〟と〝おばあ〟である。作業が遅延し、間に合うか否かの中でも「なんくるナイサー」とおじいは微動だにしない。またおばあは、いつも美味しそうな御飯を提供し「沢山たべれ~」と皆に微笑みかけるのみ。沖縄の土地、気候に人は逆らったとしても太刀打ちできない、また人に対しても自然と同じで、全てを受け入れてくれる。訳ありな5人の若者へ説教くさい事は一切いわず自然体で接する。そういう雰囲気の中で徐々に自分を取り戻す5人の若者たちを坦々と描いている。余計なエピソード、セリフ、演出もカットし、自然の中で「ひたすたら労働し、食べて、寝て朝が来る」(長澤まさみの唯一のセリフ)

それがこの映画の大きなテーマである。これが毎年繰り返される、ただそれだけの映画。

※でも、俳優陣の皆さんは有名になりました。

 

〇映画のお供

でも、働けば美味しい色々な物を沢山たべたい🎵って事で今回は「御座候」の回転焼き!

 

大昔は梅田の阪神百貨店の地下でしか買う事が出来なかった時代もあった。

メチャ、あんこ入ってるやん!白あんもあります。