生まれてしまったら、生きるしかない。

そんなテーマの映画4作品です。

 

マイナーな製作会社の映画に慣れていない人には鑑賞しずらいかもしれません。

しかし最後まで観ると何か得ることができます。

※あらすじは映画.comから抜粋

 

「彼岸のふたり」/オトセ14歳の場合

〇あらすじ(アマプラで鑑賞)

児童養護施設で育った西園オトセは施設を巣立ち、ホテルの清掃係の仕事を始める。自立の道を懸命に模索するオトセだったが、幼少時に受けた虐待のトラウマが幻影となってつきまとう。そんなある日、彼女の前に14年間音信不通だった母・陽子が現れる。金が目当てだと気づきながらも再会の喜びに抗えないオトセは、相反する2つの感情に揺れ動く中、職場のホテルで騒動を起こし解雇されてしまう。一方、母の定食屋を手伝いながら地下アイドルとして活動する広川夢は、自身が妊娠したことに気づくが、お腹の子の父親であるマネージャーに言い出せないままステージに立つ。
2022年製作/90分/G/日本・アメリカ合作

 

〇感想

伝説の遊女「地獄太夫」を元ネタに映画を作ったようで、内容も冒頭シーンから地獄絵図でした。

主人公のオトセ、14歳のキャラも凄みがあるが、何といっても母親役の女優が素晴らしい。ぐうたらな母親を演じきっている。最後はどうなるのかハラハラするが、何とか一筋の光が見えたラストであった。うん、良かった。

 

「グッバイ、ケイティ」/17歳ケイティの場合

〇あらすじ(U-NEXTで鑑賞)

アリゾナ州。17歳のケイティは母親のトレイシーと一緒に暮らしていた。貧困から抜け出し、憧れのサンフランシスコに引っ越すための費用を稼ぐべく、ケイティは売春を行っていた。そんなある日、ケイティは前科持ちの修理工、ブルーノと恋に落ちた。ケイティの生活にもようやく光が差し込んできたかに見えたが、彼女は周囲の人々の身勝手な行動に振り回されることとなった。

2016年製作/88分/アメリカ・フランス合作

 

〇感想

うーーん、早朝に観たけどジムに行く前に観る映画では無かった。主人公17歳、ケイティの周辺にはクズな大人しかいない。唯一、バイト先のダイナーの女将がまともな人で一時的な避難場所。でも、後半はどんどん闇へと向かうしかない展開。ラストも「そうしかないやろね」と思いながらも映画は終わる。

 

「おろかもの」/洋子17歳の場合

〇あらすじ(アマプラで鑑賞)

結婚を目前に控えた兄・健治の浮気現場を目撃した高校生の洋子は、好奇心に突き動かされて浮気相手の女性・美沙と対峙するが、美沙の独特の柔らかさや強さと脆さにひかれていく。そして衝動的に、洋子は美沙にある共犯関係を持ち掛ける。

2019年製作/96分/日本

 

〇感想

主人公の洋子17歳の兄貴の素行調査するシーンがが笑える。またその同級生も洋子を煽り先導する様は最高。

何かの映画祭で主人公の2名(妹と兄貴の浮気相手)が演技賞を受賞したのは納得できる。マイナー系映画の役者さんって〝ぎこちない〟演技をする場合があるので、あれれ?今のは怒ってるん?って感情が分からんときがある。でもこの2名はメジャー級の演技でした。この脚本を少しブラッシュアップしてメジャーな映画製作会社で撮り直すとどうなるんやろ?って妄想する。その場合は兄貴の浮気相手は〝長澤まさみ〟、妹は〝芦田愛菜〟ベタやな~、アカン・・;;

 

「大阪少女」/12歳ちほの場合

〇あらすじ(アマプラで鑑賞)

12歳のちほは、78歳のおばあちゃんと2人暮らし。おばあちゃんは大家さんで、家賃収入で生計を立てていた。ある日、ちほは足が悪くなったおばあちゃんに家賃の取り立てを頼まれる。簡単にOKするが、アパートの住人は家賃をなかなか払ってくれず…。

2020年製作/97分/日本

 

〇感想

前にも紹介した事のある映画やけど、今回のテーマにぴったりです。主人公チホ、12歳は、大阪弁丸出しで、大人をガンガン攻めまくる演技は秀逸。またチホとお婆ちゃんとのリアルな会話と手料理がシュールで、大阪の西成な雰囲気を盛り上げる。ラストのオチを更にひっくり返す、大オチが落語な感じでグッド、ベター、ベスト!