〇あらすじ(1967年製作/101分/フランス・イタリア合作)

昼の顔と夜の顔を使い分ける若妻。昼は娼婦、夜は貞淑な妻の二重生活をカトリーヌ・ドヌーブ主演で描いた作品。

セブリーヌは裕福な医者の夫と何不自由ない暮らしを送っていたが、その一方でマゾヒスティックな妄想にとらわれていた。そんなある日、パリにある娼館の噂を聞いた彼女は、好奇心から足を運び、「昼顔」という偽名で働くことに。封印してきた性を解放することで夫への愛情も深まり、満ち足りた気分を味わうセブリーヌだったが……。

 

〇感想

ええーーっ!、こんな映画やったん?!初めて観て驚きです。若い頃のドヌーヴは「シェルブールの雨傘」での可憐なイメージしかなかったので、こういう映画にも出てるんや~って思った。

で、映画がスタートし、いきなり夫から馬車から降りろと荒々しく命令されるドヌーヴ、その指示に従い降りるが、今度は木に吊るされ、半裸の状態にさせられるムチで打たれる。で、馬車を操作していた2名の御者から襲われる。。。いきなり何という展開!って思っていたらドヌーヴの妄想でした。この映画は劇中で何度もこういう若妻のHな妄想が出てくるので、どこから現実なのか分からない。映画の最後まで妄想なのか、現実なのか分からない展開になっています。

勝手に解釈すると、映画全てがドヌーヴの妄想で、夫が男性として機能しないので、欲求不満を妄想で解決してた?みたいな感じです。
しかし主人公の若妻も幼い時に配達員みたいな人から性的な虐待を受けており、主人公が娼婦になった要因の一つになっています。(これも妄想かも?)

この流れは今みると、世間も色々と性加害が問題になっているので、このような経験が、トラウマになって将来に悪影響を及ぼすんやなって変にリアルに思いました。

 

この映画は有名な監督、俳優、女優陣により賞も獲得し、名作っぽい扱いになってるけど、違う目線でみると完全に日本の日活ロマンポルノの流れです。「真昼の情事」「団地妻シリーズ」なんかに

ガッチリはまる展開です。私は楽しめましたが、、、。

 

女性はドヌーヴのパリジェンヌなファッションを存分に楽しめると思います。映画の内容は置いといて、彼女の美を堪能して下さい。

衣装の担当はイヴ・サンローラン

ミリタリー風の黒コーデ

この映画は主人公の内面をファッションで表現しているとも言える

以上