グランプリ有馬記念
暮れの小回り直線急坂の中山競馬場で開催される難解なレース。
3歳馬と古馬の初対決の舞台であったが、近年はそれも変わってきた。
変わらないのは菊花賞やジャパンカップを目指して仕上げた馬が、ピークを過ぎて出場するレースということ。
サラブレッドは全てのレースで100%の能力を発揮できるわけではない。
そしてG1レースはオープン競走、目標にして100%の能力を出してなんとか勝てる馬もいれば、アーモンドアイのように70%の能力で勝つ怪物もいる。
競馬の勝負は先物買い。
未来を予想して買うのだ。
ところが馬券を買う人は過去の競走成績で購入する。そこにギャップが生まれる。
人気とは読んで字の如く人の気持ちである。
馬の気持ちなど一般の人には判らないのだ。
東京競馬場の高速馬場で行われた天皇賞とジャパンカップの結果を鵜呑みにしてはいけない。
直線の位置どりからヨーイドン。スピード馬でしか対応出来ない馬場なのだ。
その中でもレイデオロは別格。
アーモンドアイとルメール騎手が被ったためジャパンカップを回避。
消耗もなく有馬記念を勝つのはこの馬である。
今年の有馬記念はレイデオロの相手探し。
有馬記念としては珍しく簡単なレースになりそう。
普通に考えればキセキで決まり。
小回りカーブを6回周る有馬記念は展開を考えればレイデオロを逆転する可能性まであるキセキである。
ところが競馬は単純ではない。
ジャパンカップの世界レコードを1.5秒短縮した超高速レースはキセキが引っ張って作ったもの。
あのサイレンススズカが魅せられなかった世界を作ったのだ。
1989年オグリキャップ
2008年マツリダゴッホ
2015年ゴールドシップ
有馬記念で人気になりながら凡走した馬たち。
共通するのはジャパンカップの激走含めて前走で消耗した結果。
今年のキセキはこれにあたる。
高速馬場の東京競馬場で3回走り今秋4走目。
外枠発送でスタート後の位置どりを考えれば、直線失速が見えてくる。
レイデオロの相手は秋3走目までの消耗のない馬。
そして東京競馬場で33秒台の驚異的な上がりを見せた馬。
東京競馬場では前が止まらないが、中山なら差せる。
ズバリ!マカヒキとミッキーの2頭だ。
残念なのは日曜日は雨予報。
馬場が渋った場合、ルーラーシップとステイゴールド産駒は激走する。
グッドラック👍