日本航空副操縦士飲酒検挙について
JALの副操縦士がロンドンの空港で飲酒により逮捕された。
基準の9倍のアルコール濃度が検出されたとか。
社内飲酒検査をすり抜けたもので、搭乗機へ向かう搭乗員専用のバス運転手が酒臭いことに気がつき通報したもの。
世界の航空史上では、操縦士の飲酒に起因する墜落事故も何度か発生している。
車と同じく飲酒での操縦は危険でしかなく、多くの乗客の命まで奪う殺人行為といえるだろう。
ナショナルフラッグながら腐った体質で一度は破綻した日本航空。
京セラ創業者の稲盛和夫さんを招聘し、JALフィロソフィーを作って生まれ変わったと思っていた。
ところがまだまだ企業体質は変わっていないようです。
国際線の搭乗員は大変だ。
欧州線なら緊張状態で12時間のフライト。時差もあり体内時計も狂うだろう。
アルコールの力を借りないと眠られないのも分かる。
この副操縦士は許容量を超えた飲酒が常態化していたのではないか?
そういう人は国際線のパイロットには向かない。いや、ルールを守れない時点でパイロットの資格は無い。
懲戒解雇になるだろうが、2度と操縦士にはなってはならない。
たった1人の過ちで企業の信用が失墜する。
しかし今回の事例はたった1人の過ちではない。
今回の搭乗機にはこの副操縦士以外に機長が2人いたわけだし、客室乗務員を含めると15人くらいのクルーがいたはずだ。
それが誰も気がつかずバスの運転手が気づくのっておかしくないか?
〇〇さんまた飲み過ぎて酒臭いね!程度で黙認が当たり前になっていたのではないか?
高い航空運賃を支払ってJALに乗る理由はサービスだけではない、安全だからだ。
安くても事故のリスクが高いLCCには乗りたくない人がJALに乗っているのだ。
今回の事件は組織ぐるみで顧客を裏切った行為なのだ。
同僚が飲酒に気がついて指摘し、社内処分と国土交通省への報告が健全な航空会社の姿だ。
航空会社が運んでいるのは荷物じゃない、人間です。
事故を起こせばその人とその家族の未来までも奪うのです。
安全運航こそ航空会社の使命なのだから。
しっかりしろ!