18 塀の中の性処理① | 女子刑務所服役21年復活の日々&裏事情

女子刑務所服役21年復活の日々&裏事情

恵まれた家庭に生まれ育った私が、なぜ転落の人生を----。

最底辺からの這い上がり。孤軍奮闘の日々。

オナニー 


    (以下仮名)



 男性の刑務所では、『陰部摩擦の〇〇』とかいう懲罰になるということを、昔の夫から聞いたことがある。


 やり方は、靴下をかぶせて周りに飛び散らないようにする、と。



 女子刑務所では、 『わいせつ行為等』 という遵守事項違反になる。


 「故意に陰部を露出するなど、他人にわいせつな、又は嫌悪の情を起こさせるような行為をしてはならない」



 工場で、長々とトイレから出てこない人がいる。


 「ああ、千佳ちゃん、さっき軟膏持って行ったから、やってるんじゃないの?」


 軟膏は各自、医務課から必要に応じて処方され、所持している。


 軟膏で滑りをよくしているのだろう。


 その行為(オナニー)に使えば『物品等不正使用』になって、やはり懲罰の対象になる。


 トイレは6つ。


 巡回の職員が監視できるように、上部が素通しになっている。


 職員だけでなく、他の受刑者にも見られてしまうから、立ってすることは出来ない。


 少し屈むのだろう。


 ある日、トイレから出てきた加津ちゃんの額に大きなたんこぶが出来ていた。


 「イクときに、体の力が抜けてトイレの水を流すバーにぶつけた」


 そんな噂が、実しやかに囁かれた。



 入浴のあった日の就寝後。


 皆が寝静まった頃、膝を立てているような形に佳代子の布団が盛り上がっていて、その中からカサカサという音がする。


 指が臭くならないように、この日を選んでいるのだろうか。


 入浴日は、いつもそうだ。


 「またやってたよ」


 佳代子がトイレに行った途端に、その話題になった。


 『人の悪口は蜜の味』


 「チンコロしちゃおうか?」


 苛めの対象になっている人の場合、部屋から追い出すためには懲罰に行ってもらうのが一番早い。



 日本人と違って、外国の人は性に対して開放的のようだ。


 私が以前いた施設には、中国、韓国、タイ、フィリピン、ブラジル、アメリカ等等、外国人受刑者が多く収容されていた。


 フィリピン人のジェニーは、乳液の容器を膣内に入れて怪我をした。


 それからしばらく経って、乳液の容器は丸いものから、角張ったものに変わった。


 「ジェニーのせいだ」と、一部の受刑者からブーイング。






 お休みするつもりでしたが、「昨日のブログ、あまりピンとこなかった」という知人からの意見があったので、今日は皆さんに興味があるのではないかということを書きました。