さんまる女のヒトリゴト -6ページ目

暑い夏熱い客痛い奴~その2~

前日朝までは思考はネガティブだった。

そして、仕事前にシャワーを浴びながらふと浮かんだこと。

「口開け客が入らないって、相当寒い状況じゃないの?」

「完全アウェーじゃん。ホームの中野でさえ客なんて一握りしか入らないってのに」

「アウェーに知ってる客がいたらちょっとはホッとするよね」

「広い会場で知ってる客探す余裕ないよね。じゃあこっちからアピールしないと。」

「アピールって、ネタ中に手を振るでもないし。」

「振る……ああ、オープニングは総出で旗振らされんのか彼らは」

「旗振るって、場内行進でもするのか?それを客が周りでハンカチ振って見守るのか?」

「早朝から駆り出されて炎天下、客のいないオープニングで他人の名前の入った旗を振らされて、完全アウェー戦……痛々しい(ノД`)」

「アウェー戦、客席にげんしじんサポーターらしき旗があったら面白いかもな」

「げんしじんの旗?!………すげー面白くね?!(゚Д゚;)サッカーみてぇ!」

「旗!!げんしじん常連のヒロンタがここで観てるぜ!孤立無援じゃないぞ、頑張れ!ってアピールもできるじゃん!!上手く行けば盛り上がるかも!(≧∇≦*)」


「………でも旗ないな」

「作るか!紙に書くとか即興な感じはカッコ悪い。布だな、棒につけて、ちゃんとはためかないと。」

「棒……?……突っ張り棒でいいか。今時分、百均にも売ってるでしょ。じゃ布は?」

「ハンズ……ユザワヤ……今日仕事だから遠出できないな……いや、パルコに手芸屋あるじゃん。布に、フエルト地で文字入れれば……なんて文字?」

「げんしじん事務所……そういえば『略してGSJ』なんて言ってたな。今日仕事で作るとしたら夜だから文字数は少ないに越したことはないし。」

「GSJの三文字、じゃあデザインは?事務所の決まったロゴないのか?」

「!……事務所ホームページのタイトルロゴ……あれは決定なんだろうか。他の協力してるネタサイトに付いてる事務所バナーのロゴもあれだし。てことは、対外的にあのロゴを使うとすれば、あれでよし、ってことだな。一緒に並んでた浅井企画のバナーのロゴだって、浅井企画のDVD立ち上げたら出てくるし、扱いは同じだよね。」

「あれ『G”enshijin-jimusho』って長いんだけど、そっからGSJ三文字抜くか。大文字小文字の種別はどうする?」

「いや、私の作業能力分かってる?仕事終わりに材料買いに行って、夕飯食べてから作るって、間に合うの?明日だよ?」

「………徹夜すれば間に合うか。」



どんどん、作る方向に進んでいく。うっかり仕事に行くのを忘れるんじゃないかという勢いで思考が進行していく。

シャワー終わりにふとスーパーエゴが働く。

「1人で盛り上がって突っ走ってたら、ただの痛い奴になるから。妥当性は第三者に考えてもらいなさい。」

「はい、そうですね。」

すぐに、いつも一緒にライブに行っている友達にメール。

ヤバい思考なら止めてもらおうという算段。

元来、ポジティブ過ぎるほど安定したポジティブシンキングで仲良くなった友人。
概ねネガティブでたまにポジティブの大きな波があり、起伏の激しい自分には、その安定感は大きい。

しかし打算だ。

そんなポジティブな友人が、こんな面白そうな提案にストップをかけるだろうか。いや、かけない。かけるはずがない。

小心者で、後押しを求めただけの話だ。

案の定、数分と経たないうちに賛同のメールが返ってきた。
一つ懸念は「間に合うか」ということのみだった。
「徹夜すればいけるはず」と返すと「やるなぁ」と。

よし、決定。

仕事終わりに手芸屋と百均回って材料買い込み、徹夜で旗を作り、上野に乗り込み、オープニングで客席で旗を振りかざす!!
たとえ客としてスベったとしても!!

それが主催者のイベント趣旨でもあるはずだ!!

こんだけイベント趣旨を正しく理解して準備万端乗り込んでくる客は他にいないだろう!
喜べ主催者!
なんならオープニングMC(あるのか知らないが)でいじってくれ!用意はある!




そして続く……



暑い夏熱い客痛い奴

久々(三年ぶり?!)のブログ。

今年の夏の記憶を忘れぬように残してみよう。



今年は春から何やらとある芸人さんを応援するようになった。

小さな個人事務所の所属で、事務所自体が十数名の少数精鋭。

どうやっても大手事務所みたいな動きには追いつかないけど、事務所や事務所社長が大好きで集まった所属芸人さん達も互いに仲がよく、アットホームな事務所。

見ていても非常に気持ちがいい。

最初は応援する1人の芸人さんだけだったが、月五本前後の事務所ライブに通ううち、ほかの芸人さんにも顔が知られ打ち解けてきて、ほかの芸人さんも事務所ひっくるめて応援したくなってきた。


そんな中舞い込んだ、出張事務所ライブの情報。

日頃事務所ライブにゲストで出ている某芸人さんが、上野の水上音楽堂で九時間にも及ぶお笑いイベントを行うというのだ。

「史上最高のボードビルショー」と銘打たれたそのイベント。
大道芸人も含め昼前から夜まで、色んな芸人が入れ替わり立ち替わり自身の極めた芸道を披露するという豪華なもの。

主催の芸人さんは、イベントに対する熱い思いを語る。
そして、エンディングでは「威風堂々」を大音量で流し、自身の名の入った旗を大勢で振り、クライマックスとすること、オープニングではその予行演習として同様に旗を振ることを説明し、ゲスト出演のよその事務所ライブでさらにその予行演習を行った。

もうこの際だから書くが、小さな事務所というのは「げんしじん事務所」のことである。)

げんしじん事務所ライブで予行演習を行ったのには意味がある。
その長時間に及ぶイベントの口開けが、「げんしじん事務所出張ミニライブ」で、げんしじん社長含め所属芸人が総出で出張ライブを行うのだ。

イベントの口開け、げんしじん事務所の所属芸人が、総出で旗を振り、イベントのオープニングに花を添える。

これはこれでファンとしてはなんとも見物である。

事務所ライブでの予行演習の時は「何してるんだろう………(・_・;)」という疑問や、客席にも要求された旗なりハンカチなり振れという指示に対し「やだよ!(゚Д゚;)やらねぇよ!(゚Д゚;)」という抵抗感がハンパなかった。

テンション芸みたいなものが大嫌いなので。
上がってもないのにハイテンションを求められるのは非常につらく感じる私なので、求められてもおいそれと応じられない。

見物ではあるが、求められても応じられないし、一応休みをとったものの、夏休み期間中の平日の朝から上野まで行って野外でお笑いイベントってどうなんだ?
いつも一緒に事務所ライブを観に行っている友達は、夏休みの旅行で不在なので、行くとしたら1人だし。
しかも、観たいのはげんしじん事務所ライブだけだし、そのためだけに二千円払うか?
もったいないからって夕方まで見てたら今度熱中症になるんじゃないか?
(夜は夜で同じ日に中野でげんしじん事務所ライブがあるので、そちらを見に行くことは決定していた)
それにどうせ、みんな昼夜同じネタやるんじゃないの?じゃあ夜だけでいいんじゃないの?

事務所ライブ中のハンパない抵抗感で、見に行くことすらためらわれ、前日まで決めかねていた。

前日の朝までの思考。
「単身乗り込むにも、一日やるイベントのオープニング、午前中から客なんて入んないよ!客席閑散としてんだろうな……にぎやかしがいてもいいよな……あぁでもめんどくさいし、またハンカチ振れとか指示されるの?閑散としててそんな指示耐えられない……やっぱやめとこうかな……」



……なんか長くなるけど、このブログ何文字まで書けるんだ?

ブログ用にアプリをダウンロードさせられたけど、長文打って消えたりしたら二度と書きたくなくなるよね。

ってことで、このブログは数回に分けて投稿しようと思います。

………って読者もいないのに誰に説明してんだよ私ゃ。
おもしれーやつだなお前。

誕生日三十四度。

誕生日、家族や親戚や友人達から暖かなメールを頂いた。


その日たまたまメアド交換した知人も、アドレスを見てもしやとメールをくれた。


誕生日だからと、いつもの店に行き、独りパーティー。


いや、寂しいし虚しいんだが、あまり誕生日を押して人を誘うもんでもなし。


店の雰囲気もいつもと変わらず、オーナーが公休日で逆に寂しいくらいだった。


………翌日。


いつもの店では、シアトルの地ビールの生樽解禁日とあり、飲み仲間集合の約束をしていた。

日本では他においていない貴重なビールなので、皆気合い十分。
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私も夕方早く乗り込んだが、既に混み合っており、満席状態。

ちらほらと集まるメンツに、一緒に飲めないのではないかという不安も募ったが、そろう頃にはなんとかカウンターすし詰め状態ながらひとところに収まることができた。


そんな中、左隣にいた仲間の1人が「はいこれプレゼント」と包みをくれた。


誕生日プレゼントだった。


右隣の仲間から、「えっ、このタイミングで!?じゃあ私も!」と更にプレゼント。


……涙が出そうになった。


前日顔を合わせた時は何も言ってなかったのに。


メールもくれなかったのに。


「昨日メールしようかと思ったんだけど、堪えたんだよねニコニコ」と友人。


今日集まるためにわざわざ内緒にしてくれていたようだ。


ありがとう。


さんざん飲み語らったシメには、年の数字のロウソクを立てたデザートを出してくれた。


お店からのサービスと、友人が買ってきてくれたロウソク。


本当に嬉しくて嬉しくて、涙を隠して味わった。


ただ、数字を見て愕然とした。

もう祝う年じゃねぇよショック!ショック!ショック!
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げんなりした口直し。
きびなごのお刺身。
プリプリでおいしかったニコニコグッド!
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