先日、久しぶりにデパートで買い物をした。
夫婦で出かけることはたまにあったのだが、自分一人でデパートへ買い物へ行くことが滅多にない。
普通の男性なら皆さんそうだとは思うのだが。
そのデパートで積立金が満期を迎え、まとまった金券があるため、たまに買い物をしたらという妻からの提案もあり、そういえばNikonのコンパクトデジカメがそろそろ限界にあるのでその代わりのカメラでも買ってくるかと思ってデパートへ出向いた。
そのデパートの7階には家電エリアがあった。わずかなスペースに、掃除機が3機種ほどとデジカメが4機種ほど、あと細かいものが少しずつ陳列されている。
子供の頃は、大型電機店などなかったから、色々なものが一か所で買えるこういうデパートへ来るとウキウキしたものだが、いまこの歳になって改めて売り場を拝見すると、商品の少なさに閉口した。
これはつまり、ここに無い商品はカタログから注文せよということか。
さて、陳列されたカメラを見てみた。ふむふむ、どれも半年以上前に発売された初心者向けモデルであるにも関わらず、おまけに展示品限りのくせに3万円近くの値札が付いている。
4機種ほどしかないので、ほとんど選択の余地が無いのも同然ではあるが、色がシルバーと無難で一番レンズの性能がよさそうな機種を買うことにした。ちょうど商品の入れ替えのため30%引きとなるのも大きい。
心の中では、某カメラショップで買えば半値以下なんだけどなあ、などと思いながらも、店員さんに声をかけて金券で清算をした。
一連のデパートでの買い物を振り返ってみた。
まず、店員は忙しそうに伝票を書いていて、声をかけるとマニュアル通りの対応で、商品をアピールするわけでもなく、うつむいたまま淡々とカメラを箱詰めしていた。
早速帰宅してカメラを見てみると、とてもコンパクトで軽い。しかし、液晶画面には指紋がたくさんついて、おまけに1cmほどの傷も付いていた。また説明書はよれよれの状態で折れがあった。
おまけにバッテリーは完全に放電しきっている。恐らく何カ月も充電されていないのだろう。
展示品なのでしかたがないといえばそれまでだが、その場で気づけばもうちょっと値切れたかもしれないと思うと残念さがあった。
景気が悪いのもあり、都会の老舗デパートなんかもあらゆる手を尽くして売上アップをはかり存続をかけている。都会でそうなのだから、大型店舗がひしめく地方では、デパートはさらに厳しい経営を強いられているのは言うまでもないはず。
客はわざわざデパートで買うのには、普通のショップとは違う付加価値をデパートへ求めているはずである。高所得者層を除けば、たいていの庶民は付加価値すらなければわざわざ値段が高いデパートで商品を買うことはない。
この点を店員が十分承知していれば、モチベーションも変わってくるはずであろう。
今回の買い物は先の通り少し残念だった。
いまいちど時代にみあった商売の在り方を見直してはどうか。




