当初のフライヤーはこちらでした。

イリュージョニストの原作となっている『幻影師、アイゼンハイム』から(以下引用)

 

彫刻を施した額縁に収まった大きな鏡が、客席と向かいあわせに舞台上に置かれる。

~略~次にフードの付いた赤いマントをその観客の頭にかぶせ、鏡からおよそ三メートルの地点に立たせる。

 

このフライヤーがまさにその再現をしているのですね。(背後は劇場つまり舞台上でのパフォーマンスなのでしょう)

 

 

 

↑現在のフライヤーと↓パンフレットの中表紙

 

ミュージカルからコンサートになって変更された箇所は多々あると思いますが、当初のフライヤーからのと現在のフライヤー&パンフレットの写真から受ける印象は全く違いますよね。
 
パンフレットの5人の目線(視線)が誰もがこちらを向いていない、見ていない。唯一ソフィ(愛希さん)だけがおぼろげにこちらを見ている。
 
何のために人は噓をつき、仮面を被り、虚構を作り上げるのか。
”目の前に見えているものは果たして真実か?それとも虚偽なのか?
~フライヤーより~
 
目は口ほど物を言うということわざがありますが、目線の向きで心理がわかるといいます。
一般に、左は”記憶の中の映像”、右は”創造した映像”だそう。
おぼろげでも目線をこちらに向けるソフィは、見るもの(私たち)に何かを訴えかけているように感じます。警部(栗原さん)は、左。左は嘘がない真実。右は、ジーガ(めぐさん)、皇太子(成河さん)創造(嘘)を組み立てている、アイゼンハイム(海宝さん)は横顔なので、目線がどこをむいているかさえもわからない。そこからして、イリュージョニストアイゼンハイム、(意味は若干ちがうけれど)観客を煙に巻くのですね。