(1/22からのつづき)
冒頭の「3K」
の一つ、差別化ならぬ「際立つ」独自性の確立が急務である。
お客さまの心の「機微」を読み、「気づき」のある「マイ・ペース」の商法を歩むことで、ユーザーに支持されるだろう。
例えば、「販売力」の向上・強化は不変の課題だが、ここ数年来は、あまりにも表層上の「接客技術」が蔓延している傾向がある。
巷で出回っている「接客」関連の誌・本で、「心」を諭している類は、年を追うごとに少なくなっているのはなぜだろう?
古いと言われようが、私的には「接客」を技術とは考えていない。
そういった思い入れ(思い込みではない)を強くしたのは、昨秋に出張で沖縄に飛んだときのことだ。
沖縄市一番街商店街振興組合の「K女史」に連れられて、「凱莎琳(キャサリン)」というゲストハウスにいくと、昨年の名映画『西の魔女が死んだ』に登場した祖母のような、「なごみ系」の女主人が迎え入れてくれた。
料理のおいしさは、地元でも大評判なだけあって格別。
料亭の女将ほど、しゃしゃり出てくることなく、つかず離れず程よい距離をおいて、やさしく上品な会話でおもてなしをされた。
外装・内装、什器も、いぶしたワビ・サビの効いたような木材で、まるで故郷ムードに浸っているような心地だった。
後で分かったことだが、彼女は台湾出身で沖縄へ嫁いできたという。
まるで「夜来香(イエライシャン)」のような女(ひと)だった。…その花は、「夜に道を聞くと、香で答える」と古来から言い伝えられてきた。
地元の婦人会も、そこの店でよく行われるそうだ。
地域の人々に支持され、厳しい採点をする大人の女性に愛されるわけは、「心」で料理をつくり、「心」で接客をしているからだろう。
〔ILLUST:C.KODAMA〕
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