「百貨店プロセールス資格制度」といっても、現在の「フィッティングアドバイザー」と「ギフトアドバイザー」とを比較してみると、対象者と職務・使命の違いはさておき、「審査項目」の線引きと選定にも課題があろう。
後者は、行事・記念日・モチベーションやTPO、そして慶弔マナーをベースとした、「贈答品」需要に対する「カウンセリング」ができるプロフェッショナルという、はた目にもわかりやすい位置づけがある。
来店される方は、新規客や固定客(個客)のケースもあれば、各企業の顧客に対応する場合があるものの、古来から地方ごとに根づいている一部の「しきたり」さえふまえれば、審査時における「正解」は、自ずから一つの答えとなろう。
また、実技試験のロールプレイ時も、現場でも、贈答品は必ず「目的買い」である。したがって、「ロールプレイング」は、上がったり勘違いさえしなければ、「フィッティングアドバイザー」よりは、自然体でスムーズにこなせるだろう。
ところが「フィッティングアドバイザー」の資格審査は、技術面でもシチュエーションでも、本来は複雑きわまりない「接客応対」が、一つにパターン化されている。
筆記試験の得点が低い場合は、「勉強不足」と片付けられてもいたしかたないだろうが、実技のロールプレイで得点が思わしくない場合は、その理由を現状よりさらに詳しく分析する必要があろう。
「ニーズチェック」「スタイリング提案」「お手入れ方法」「全体のイメージ」…といった初歩レベルのエレメントが、フィッティング技能力(採寸・ピン打ち・正解値のジャッジ…など)を超えて、不合格の理由として聞こえてくることを、プロ育成の視点ではどう捉えるか?
難易度のまったく異なるアイテム(ジャケットの袖丈・パンツの股下調整・スカートの丈詰め)が、毎回、同時に出題されて選択肢がない。「どのアイテムの部屋に呼ばれるか?」は、くじ引きのようだ!
審査用ツールの技術水準は、同じでなければならないだろう。
「プロは、いずれのアイテムもクリアーできる…」という主旨であれば、アイテムごとの補正技術の「難易度」を再考して、同水準に改善できるだろう。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
Copyright(C) DOMINANT LIMITED All Right Reserved.
【無断転載使用不可】