◆重なった初歩的ミスは未然に防げた! | 児玉千恵子アーカイヴ

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わが国に「既製服のフィッター」を誕生させたパイオニアとして知られ
VMD改善実地指導で売れるCS空間を創る「売場の庭師」とも呼ばれている
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 インポート物を扱う著名なショップで、本当に起きてしまったサイ ズ調整のこんな失敗例がありました。
 その商品はワンピースで、ウェストに切り替えのあるドレッシーなデザインの10万円近いものでした。スカート部分は、両脇に縫い目のあるたっぷりと布を使った円形に近いフレヤー型で、スカート丈は、表地と裏地との差が15センチほどあるデザイン。
 お客さまのご要望どおり、表スカートの丈だけを10センチ詰めることになり、承り伝票に、表スカート丈のみ「10センチ詰め」と記入しました。
児玉千恵子@連絡簿-セミナー風景 (C) DOMINANT LIMITED  お直しの出来上がり日に、お召しいただいたところ、なんと両脇あたりの裏地が、2~3センチも垂れて出ているではありませんか!
 お客さまとFAのB子さんとの間には険悪な空気が漂い、
双方ともに顔色が変わってしまったことは言うまでもありません。
 気を落ち着かせて、ていねいにおわびをし、幸い「返金」という対応でご納得いただけたものの、ふりかえれば、このケースには、未然に防げるはずの初歩的な「ミス」がいくつも重なっていました。
 お客さまは、お金が返ってきたとはいえ、そのドレスを気に入ったから購入してくださったわけで、「ワクワク」しながら受け取りに行ったのではないでしょうか?
 このようなケースはよくあることですので、表面上は一件落着したかのように見えて、実は「不満の火種」がくすぶり続けるような典型的な例です。
 ベテランのFAであったB子さんが、失敗をしてしまったのは、多忙で疲れがかなりたまっていたこともあります。また、自らが服装関連の学校を出ているので、「修理&お直し」のスタッフなら、基本に忠実に直してくれ、「検品」もしてくれるはずと、信じきっていたのです。
 しかし、売り場の商品はすべて宝物ですから、お客さまがお持ち帰りになるまでの責任は、それを販売したFAにあることも確か…。
 そこで、初歩的なミスを検証してみると、
 ① 「床上り」をきちんと計るべきであった。
 ② スカート丈の詰めを承った時点で、各パーツごと
の、上がり寸法(スカート丈)

   きちんと記入しておく。
 ③ 日頃から、その商品をトルソーに着せたり、スタッフが試着するなどして
裾ラインの

   「特徴」や裏地との兼ね合い(差寸)を調べておく。
 ④ お直し品の納期(納入日)と、お客さまとの約束日に、2~3日の間を
持たせる。
 ⑤ その間に、自己が担当した商品は、必ず検品して、未完成部分や縫製、
もしくは寸法に間違いがあれば、すみやかに再お直しに出す。
 これらの①~⑤について、念には念を入れてチェックをしていれば、失敗は未然に防げたのです。

〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」百貨店プロセールス資格制度フィッティングアドバイザーより抜粋

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