既製服でも注文服であっても、お客さまの「着心地の良い、美しいシルエットの値を見つける」という使命には変わりがない。
注文服は型くずれがしないよう、また末長くお召しいただけるようにと、ハンドメイド(手仕事)を沢山駆使した工程を経るため、高水準の労力を必要とする。
既製服は、ブランドイメージやテイストを保ちつつ、コストに見合う範囲で機械に頼れるところは代用し、開発素材で済ませられるパーツはそれらを活用(例・八刺し…毛芯を表地に、細かくハの字状に絹糸でしつけをかける工程を、接着芯をプレスして表地につけるなど)して効率を上げる。
いずれの商品も、お客さまに最高の「満足服」をお届けしたいという思いや姿勢は同じだ。
バブル景気がはじける一頃までは、百貨店のインショップでも、沢山の在庫を持つことが容認された。が、現在は限られた在庫高で、一人ひとりのお客さまに、オーダー感覚のお手伝いをしながら売り上げに直結しなくてはならない。
注文服は仮縫いをして、「手の上げ下げ」「シルエット」「身体と服とのグッドバランス」などが、入念にチェックされる。…しかしながら、同じデザイン・仕様の服でも、パタンナーと「補正師」の腕が未熟なら「ブサイク」 商品はいつ何時も、宝物を扱うように、 な仕上がりになる。 さりげなくスマートに!
一方、「フィッティングアドバイザー」や服を販売するスタッフ(FA)が、高度な技能力を身につけていれば、既製服という制約のある範囲でも、イメージを損なうことなく、「オンリーユアサイズ」に調整して差し上げられよう。
水面下で昨今は、「お直し・修理・リフォーム」関連の企業が、日頃ミシンを踏んでいるその道のプロたちを集めて、「フィッティング」や「スタイリング」「服飾知識」や「接客マナー」などの研修を実施し持てる「技」のブラッシュアップに努めているケースが増えている。
こうして、既製服を「補正する人」と「修理加工者」とが手を組み、コミュニケーションのきずなを深めることで、既製服もさらに洗練された「着心地の良い、美しいシルエットの服」となり、お客さまの満足度もさらに向上しよう。
「感性の世界」も、スポーツのように日々のトレーニングをさぼると、才能さえも萎んでしまおう。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」百貨店プロセールス資格制度フィッティングアドバイザーより
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