業種・業態を問わず、各種セミナーの折、タイミングを見ては、「スカーフのおしゃれが好きな方、手を挙げてください?」と問いかけてみることをしてきた。が、スカーフ大好き人間は、受講者の一割にも満たないことがほとんどだった(因みに私の趣味はスカーフコレクション)。
百貨店は他業態より、スカーフの扱い量が多い。…仮にスタッフの一人ひとりが、3千円(バーゲン品含)から5千円、1万円、そしてラグジュアリーブランドの5万円までのいずれか一枚を購入したとしたら、自らのおしゃれ体験を、自信を持って語れるようになるので、説得力のある「プラスワン販売」の成功につながろう。
結果、全支店を合わせると膨大な売上高になるであろう(チリも積もれば山となる…?)。
ネクタイもしかりである。…マニッシュに装いたいなら、女性客の開拓も不可能ではない。
例えばドレッシーに装いたいなら、ウェストベルトやチョーカー風にもアレンジできる。おしゃれに目ざめると、性を超えた「ノンセックス」の着こなし提案が何通りもできるようになる。紳士服担当の頃、単価がはる紳士物を、婦人客にご納得して着ていただいた。
ここ数年来の傾向として、フィッティングアドバイザーも他のFAも、トレンド情報にばかり気を取られて、並みのスタイリングばかりおとどけしてはいまいか?
贈り主のご予算に合えば、高額なブルゾンやジャケットも、贈答品としておすすめできる。
ギフトカタログや、承りセンターで対応しきれない、温もり感のあるパーソナルなギフトは、店内にあるいずれの品でもパッケージできる。
課題は、「誰が、いつ、どのように、どこに、何を?」アプローチしていくかである。
経営士会の先輩(銀座の和光出身)から、「お金持ちほど物を買わない傾向がある」という話を聞いた。…ひと通りの物はすべて所有しているから、だそうだ。
ということは、その上の“スーパーリッチ”か、一般人の「買い換え・買い足し」需要を探り当てるか、もしくは未来に向かって少しずつ、自分らしい「ライフスタイル」を築き上げていくであろう若い世代を狙っていくべきところか?
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」 百貨店プロセールス資格制度フィッティングアドバイザーより抜粋
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