百貨店プロセールス資格制度「フィッティングアドバイザー」も体制が整ってきたが、このところ、それらにあわせて衣服関連の様々な「フィッター研修」が目白押しである。
かたや、それらとは共通項目もあるが、むしろ対極関係にある「修理やリフォーム」関連の技術指導をするセミナーも各地で活発になってきている。
いずれもユーザーにとっては、歓迎できる流れではあるが、双方を混同している業界人は少なくない上に、「試着とお直しの基本」そのものを、実学のジャンルに入れたスクールまで出てきた。
本来のフィッター育成とは、「新商品」の販売促進を目ざして、的確な「知識&技術」をマスターすることで修理費の削減に努め、スタイリング技術の向上と信頼度を高めることがねらいだ。
したがって、「セールストーク」や「接遇能力」なしに語れない。
修理やリフォーム技術の普及を目ざしたセミナーは、ユーザーにはメリットもある反面、物をいつまでも大切に愛用するという、「消費者心理」の助長は、時として「新商品」の購入パターンを鈍化させることにもなりかねない。
どの産業も生き残りをかけて、必死にがんばっている。が、大自然の摂理と同様、「新商品の購入」との均衡を保ちながら、双方がバランスよく発展していくことを願う。
つまり、「フィッティングアドバイザー」や、「服のフィッター」を育成していくことと、「修理&リフォーム技術者」の養成とを混同せずに、各々の棲み分けを見極め、双方が策を練っていくことが活性化につながろう。
なんでも「フィッター」をつければ良いというものではないのだ。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「月刊ストアーズレポート」連載「百貨店プロセールス資格制度」より抜粋加筆
Copyright(C)2000-2008 DOMINANT LIMITED All Right Reserved.
【無断転載使用不可】
「最上級のフィッター」とは、
お客さまの体形(型)をカバーして、
美しさを引き出せる技能力を持つエキスパートです。
第13回 ボディフィッター実践講座
08年5月8日(木) 日本教育会館
