テーラーから学ぶことが多い
一流企業に就職できた若い人で、甘やかされて育ってきた者が、FA職としての教育を受けた場合、表層上の「エチケットやマナー」、「笑顔」や「接客スキル」「販売テクニック」ばかりを吹き込まれると、自らが「考える力」や、臨機応変に「対応できる力」がついてこないことがある。
心底からお客さまに「共感できる」姿勢、「相手を思いやった」行動といった心を育むコーチングは、今後の重点課題の一つ…。
精神面が伴わない状態での接客は、感情をモロに出してしまう、もしくは、表情筋のみで笑うFAや、フットワークやチームワークがぎこちないケースを生み出してしまうことがある。
応用力に関しては、営業マンが、上司の指示(視察ポイントや項目を詳しく教えずに)で、市場やターゲットをリサーチしに行ったとする。
すると、提出された報告書は各人各様で、「的を射たポイント」をチェックした後、自らの「感想」と「職務」にどう生かしていくか、もしくはいきたいかまでを記述しているものがあったり、「着眼点」は良いが、自らの意見がないものだったり、主旨とは異なる箇所に着眼しているものの、前向きなヒントだったりと、中身はいろいろだ。
そのようなケースは、百貨店プロセールス資格制度の「2級指定講座」でもしかりで、同じ日時に同じ内容を受講しても、「理解力と応用力」は、各人の資質によって極端な差がでてくることがある。
したがって、対象者のいろんな「芽」を見つけ、才能を開花させてあげる「目」もコーチングする側の課題になってこよう。
ところで、銀座にある老舗のメンズ服注文店銀座テーラーは、「テーラーの技術者」を養成する学校を開いている。
注文服は、「採寸・型紙づくり・地直し・裁断・仮縫い時のシルエットの描き方・縫製プレス」…と、すべてがプロのキメ細かい作業だ。
クチュール店での修業と、婦人服イージーオーダーの補正師(百貨店にて)とに関わってきた私は、今思えばとてもラッキーだった。
双方の違いを理解した上での、注文服から学んだ「フィッティング技術」は、既製服(メンズ)を販売していたときにも大いに役立ち、お客さまに喜んでいただけた。
「注文服」「既製服」を問わず「本物のフィッター」が、沢山の方々から支持と信頼を頂戴できることを願っている。
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
「ストアーズレポート」 百貨店プロセールス資格制度フィッティングアドバイザーより抜粋
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