こんにちは。
新留です。
先日のこと。
行きの阪急電車の車内で、前に30代くらいの女性が座っていました。
スマホをじっと見つめ、いったい何をそんなに真剣に見ているのだろうと思っていたところ、
急にものすごい勢いでスマホの画面をタップし始めました。
えっ!?
と前にいた僕がびっくりしたくらいなので、隣に座っていた女性も、おわっ!? という感じになっていたのですが、
その女性はまわりがそんな風になっていることにも気づかず、
軽く頭が上下に振動するくらい、すごい勢いでタップし続け、
2つ先の駅に着いたら、何事もなかったかのようにサッと降りていきました。
何かゲームでもしているのだろうな、
きっと家に帰ったら、シーフードヌードルを食べながら(袋からシーフードヌードルが透けていました)、
また、ものすごい勢いでタップし続けるのだろうなと想像していたのですが、
そんな猛烈にスマホをタップし続けるシーフードヌードルを持った女性という、ちょっとした光景ひとつで、何だかいろいろ想像してしまうのが人間のおもしろいところです。
その後、その猛烈タップシーフードヌードル女性がどうなったかはわかりませんが、「想像力」にはすごい力があります。
想像している通りになる。
「思考は現実化する」とか、そんな自己啓発の世界の話ではなく、
頭の中で視覚化したことって、生理的に、その行動を実際にしたときと同じように、特定の脳の部位が活性化したりするのですよね。
スポーツ界に限らず、イメージトレーニングが大事だよ、というのもそういうこと。
これもポジティブ心理学の研究でわかっていることですが、
視覚化できると、ポジティビティ(自己肯定的な心の状態)が高まり、エネルギーや意欲も高まります。
先日、6年生たちに、1年後、どうなっていたいかちょっと書き出してというワークをしてもらったのですが、
車が走るにはガソリンが必要なように、人間が何かをやるにも、何か目標に向けて湧き上がるものが必要で、
長期にわたるプロジェクトであればあるほど、目標の視覚化が有効になってきます。
視覚化ができると、
「意欲」が変わり、
「行動」も変わってきて、
「結果」が変わります。
教室で、子どもたちの行動を見ていると、その子が伸びるかってわかります。
賢い子はやっていることが賢い、といいますが、伸びる子は伸びることをやっています。
今年、中学受験で第一志望に合格した子も、保護者さまは受からないと思っていたそうなのですが、
僕自身は、冬期講習での行動を見ていて、大丈夫だなと思っていました。
(それまでには伸びるはずの時期に伸び悩むなど、ちょっとハラハラすることもありましたが苦笑)
実際に、教育界などに取り入れられるか研究が進んでいるVR実験でも、授業中の生徒の様子を見るだけで、その生徒がテストで良い点を取るか悪い点を取るかがわかる、という結果が出たりしています。
それについて、
以前、才能心理学協会の北端先生と、VRと教育の親和性はどうなのか、VRをどう教育に取り入れていったら良いのか、というような雑談をしていたのですが、
「VRだろうと実際だろうと、見るものによって感情が変わるからね〜結果、行動が変わるし、結果も変わるよね」
なんて話しをしていました。
「見るものを変えると、行動が、そして、結果が変わる」
人間には「想像力」というすばらしい能力があります。
子どもが、家族が、どんな風になっているのが最高なのか、その姿をはっきりさせて、想像力を良い方に使っていきたいですね。
そして、
「見方」(うちの子は賢い、この子はバカだ、この子はいつも失敗する、などなど……)によっても子どもの成長は変わってきます。
子どものことを「良いもの持ってるのよ〜」という風に見て、どんな素敵な未来が待っているのかを想像してあげてくださいね^^
猛烈タップ女性がシーフードヌードルを食べながら最高スコアを叩き出していることを想像しながら。