こんにちは。
新留です。
先日、教室の6年生向けに『時間の使い方セミナー』を開催し、
そこで「脳の力を引き出す17のルール」という話をしました。
高学年になると、授業内で、脳の話や心の話をすることも多く、
復習の部分もあったのですが、
その17のルールの1番目に話したのは「睡眠」についてでした。
「集中力がない」
「やったことを覚えられない」
そんなとき、睡眠がきちんと取れているか?
というのはチェックしてもらいたいところです。
学習はワーキングメモリが命です。
そして、記憶には睡眠が大きく作用します。
寝ないと、ワーキングメモリが充電できませんし、せっかく覚えたものも定着しないのですよね。
勉強をしているのに……というとき、
そもそも、睡眠時間が足りていないこと、
睡眠の質が悪いことが多くあります。
夜の10時頃に駅で子どもたちを見かけるようなことがありますが、
朝起きなくてはいけない時間のことを考えると普通に考えると、完全に睡眠不足です。
それでは、せっかく脳が寝ている間にヘルパーさんのように脳のゴミの掃除や整理整頓をし、スムーズに動けるようにしたり、覚えやすくしてくれるのを、自ら邪魔していっているようなもの。
さらには、ゴミは蓄積していくので、脳も、そして、心も身体もすり減っていくのは当然です。
子どもの睡眠は大人の睡眠の2倍、3倍も効果があるというデータもありますし、
理想をいえば、小学生のうちは脳のことを考えれば理想は10時間ほど眠りたいところです。
社会的に就寝時間が遅くなっていますし、
学校の始業時間が脳に合っていない時間割で、開始が早いこともあるので、
(授業の開始時間を遅らせるだけで、子どもたちの成績が上がるという研究もあります)
なかなか長い睡眠時間を確保するのが難しい世の中にはなってきているとは思いますが、
教室では、高学年の子、中学受験をする子でも最低8時間は、できれば9時間は寝るようにと伝えています。
もちろん、低学年、中学年の子はよりたくさん眠ることが必要です。
うちの子、
集中力がない……、
自制心がない……、
やっているのに覚えられない……というとき、
まずは「睡眠不足」を疑ってみてくださいね。
そして、改善するには、
まずは就寝時間を固定し、
やることが終わってても、終わってなくてもその時間には寝るようにし、
睡眠の質のためには、寝る1時間前にはテレビ、スマホ、パソコン、ゲームなどを完全にオフにすることから始めていってくださいね。
「心・技・体」
と言いますが、
学習においては、いちばんは「体」です。
しっかり寝て、
「学習できる脳」にしておきましょう^^