こんにちは。
新留です。
子どもが生まれてからNetflixやAmazonプライム、YouTubeなどを見る機会がさらに亡くなったのですが、
今どんなのがやっているのだろうと見てみたところ、Amazonプライムに、
『花束みたいな恋をした』がありました。
話題にもなった有村架純さん、菅田将暉さん主演の恋愛映画で、上演時、映画館で奥さんと見たのですが、
映画の内容はというと、
こんなに自分に合う人がいるなんて! と恋が始まり、
就職を機に少しずつすれ違っていき、
最後、別れる……という話。
大好きな人といっしょにいるためにイヤだけど仕事を選ぶ男性と、
大好きな人には大好きなことをしていてほしいし、大好きな人と楽しく生きたい女性。
映画館で、
あるある、、、
わかる、、、
つらい、、、
となり、最後の思い出のファミレスでの、
これから始まる2人と、もう戻れない2人の対比が美しく、
涙がぼろぼろでした。
終わった後、
映画のなかでの男性と女性の伝えたかったこと、相手に伝わっていたことのズレを思い出していたのですが、
それって大人と子どもの間でもよくあるなと思いました。
「褒めることが大事」
「認めることが大事」
なんてことを読んだり、聞いたりして、
「よくできたね!」
「すごいね!」
と言ったりすることがありますが、
これって、なかなか取り扱いが注意な言葉。
「できたことをほめる」ということは、
イコール、「できないことはダメ」というメッセージになり得ます。
「そんなにたくさんのことを知っているなんて、えらいね!」という言葉は、
「知らないことはよくないこと」というメッセージになり得ます。
「ひとつも間違えなくて、すごい!」という言葉は、
「間違えないことがいいことなんだよ」、「私はあなたが間違えないことを評価している」というメッセージになり得ます。
表のメッセージ(言っていること)と、裏のメッセージ(相手に伝わっていること)。
子どもたちは、その裏のメッセージに敏感で、無意識的にかもしれませんが、
「うちの親(先生)はできること、知っていることを評価する人なのだ」
と思ったりします。
そして、それがひどくなっていくと、
間違える可能性があることをしなくなったり、間違えないようにズルをしたり、知らないことを隠そうとするようになります。
「飽きた、興味がない」
と言って、ちょっとつまずいた時にすぎに諦めたり、
できなさそうなことにはチャレンジしなくなったりします。
でも、それだと、自分への自信や、人生への信頼というのが育まれにくくなってしまうのですよね。
「できるかどうか不安」というレベルにチャレンジしているとき、
人は「フロー」という状態になりやすくなります。
フロー体験をすることで、
僕たちは「自分なんてどうでもいい」ではなく、
「自分は何が好きなのだろう」など、自分の人生にたくさんの関心を持つようになります。
「無力感」ではなく、
「自分で自分の人生をコントロールしている」という感覚を持ち、
「自分はダメだ」ではなく、
「自分には物事を達成できる力がある」と感じられるようになります。
フロー体験をたくさん経験した子どもたちは、10代の間、自分の才能を活かす活動に熱心に取り組む傾向が強くなったりもします。
「できないことはやらない」、「できそうにならないことはやらない」ということは、その大切な機会を奪ってしまうことになるのですね。
そして、そのきっかけは、大人がよかれと思って言っていた「よくできたね!」、「すごいね!」という言葉だったりします。
今までより難しいことにチャレンジするとき、できないのは当たり前。
それが、自分の夢だったり、どうしても叶えたいものだったりすると、たくさん失敗するのが当然です。
「やればできるとわかっていることはつまらない」
昔、僕が尊敬する方が言っていた言葉ですが、
使う言葉と相手に伝わる感情を意識し、教室に通う子どもたちには、
「やればできるとわかっていることはつまらない」
そんな風に感じてもらえるようになってもらえたらなと思ってます^^
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