こんばんは。

 

新留です。


 

先日のこと。

 

電車に乗っていると、隣に大学生ぐらいの男の子が座ってきました。

 

座ってすぐに本を取り出したので、

 

「大人でもスマホばかり見ている子が多いなか珍しいな〜」

 

と思っていたところ、

 

すぐにスマホを取り出し、貧乏ゆすりをしだしました。

 

スマホを出したり、直したり、

 

隣で行われる「高速貧乏ゆすり」に注意を奪われそうになりながらも、

 

1つのことに集中することって改めて難しいのだなと感じた出来事でした。


 

「マルチタスクはただの注意力散漫」


 

ごく稀に同時並行にいろんなことをできる人というのがいますが、

 

基本的に「マルチタスク」というのはやってはいけません。

 

「いや、できるよ、できてるよ」

 

という声が聞こえてきそうですが、

 

残念ながら、ただ、2つのことを高速で切り替えているだけで、結果的には1つのことをするよりもパフォーマンスが下がっているというのは研究でわかっているのですね。


 

今、まわりにはいろんな誘惑があり、1つのことに集中することがしにくい環境になっていたり、

 

1つのことに集中できない子が増えているのは確かなのですが、

 

何かを身につけようと思ったら、

 

1つに集中するということはものすごく大事です。


 

脳というのは「注意」を払ったものを取り入れます。

 

「invisible gorilla」(見えないゴリラ)という有名な実験がありますが、

 

人は注意を払ったもの以外は、見えていても頭に入りません。


 

スマホでLINEをチェックし、

 

あれ? いま何時だっけ? とまたスマホを手にとったりするのも、

 

スマホの画面を見てはいますが、注意を払っていないので頭に入らないから。

 

「見える」と「見る」には大きな差があるのですね。


 

ですので、学習する際には、注意が一つに向くようにすることが大切です。

 

視覚的なものや、耳から入るものでも、

 

注意をそらせるものが多いのはあまり学習環境的に良くなかったりします。

 

(種まきという意味ではよかったりもするのですが)


 

授業内でもよく子どもたちに伝えていますが、

 

今のうちからテレビを見ながらの勉強や音楽を聴きながらの勉強、

 

スマホや携帯電話を手の届く範囲に置きながら(近くにあるだけで意識を取られます)の勉強などはしないようにしていきたいですね。

 

生徒が授業中にスマホの使用を認められると、

 

その授業内容についてのテスト結果は何ヶ月経っても悪いという研究もあるように「ながら勉強」には注意が必要です。


 

勉強も、遊びも、趣味も。

 

いろんなことを楽しむためにも、


 

「マルチタスクはただの注意力散漫」


 

を胸に刻み込み、やっていきたいですね^^