こんにちは。
新留です。
教室で開講している3〜5年生くらいの子が所属するステップAクラスの社会では「地理」について学んでいて、
大きく地形や気候、その次に、農業や水産業、工業など産業について学び、今は地方へ。
九州・沖縄地方、中国・四国地方、近畿地方、中部地方まで進んできています。
ある日のこと。
4年生の男の子が、
「こことここに大きな海の流れがあるんだよね〜」
「ここがたくさん魚が取れる場所なんだよね〜」
と授業中にどんどん説明してくれました。
普段は少し控え目な子が、
前のめりに、積極的にいろんなことを説明してくれ、
すごくいい顔をしています^^
「お〜、よく覚えてるね〜」
と言うと、
「だって、作ったし!」と。
春、夏、冬の季節講習では、普段以上に体感で濃く、深く学び、地理では、その地方や気候などのジオラマを作って学ぶのですが、そこで勉強したのを覚えているのだそう。
少し時間が経っているのにも関わらず、
しっかりと記憶に残り、いろんなことを話せることにうれしくなりました^^
「ラーニングピラミッド」という図がありますが、
実際に体験したものは、頭に、記憶に残ります。
「学習する」というと、
プリント学習など紙に書いてするものや、問題集を解くこと、暗記すること……というものを思い浮かべることが多いと思うのですが、
積み木、紐通し、パズル、ブロック、カルタ。
実験してみる。
身の回りにあるものを数えてみる。
気になっているものを調べてみる。
作りたいなと思いついたものを作ってみる。
言葉や物語を歌にしてみる。
踊りながら歌う。
絵や図を描く。マネして描いてみる。
誰かがやっているのをじーっと見る。
誰かがやっていることを実際にやってみる。
なりきってロールプレイをしてみる。人形遊びをする。
あるテーマについて話し合う。
など、全部「学習」です。
勉強しているようには見えないもの。
わいわいとやっていたり、
紙とペンを使っていないような、勉強している感じがしないものも「学習」で、
しかも、それらは平面的な学習よりも残ったり、身についたりします。
むしろ、中学年から高学年になるまでは、理解するためにも、いかに具体的なモノを使って学ぶかが大事な時期ですので、
それらの「モノ」を使って学んでいる方が、実際には学んでいると言ってもいいくらいなのですよね。
教室で春、夏、冬にやっている季節講習を毎回しっかり受けている子たちを見ていると、
その後の興味・関心の広がりや、知識の深さ、理解度などが、中学年以降、全然違ってきたり、
その後、中学受験をしたりしたときに成果を出していたりしているのも、
この体験学習や体感学習、経験学習をしっかりしているからなのだなというのを感じます。
体験学習や体感学習、経験学習というものは、毎日のストレッチのように、じんわりとですが、でも、大きな影響があるのですね。
そこでのポイントは、テストのための勉強というよりは、探究のための勉強。
そして、ちょっと背伸びしたものであったり、人とやったり、振り返る時間があったり、自分の「面白さ」を深めていくこと。
4年生、人によっては、5年生くらいまで。
焦らず、じっくりと、ぜひ、たくさんの体験を通して、体感で学んでいってもらえたらなと思います。
この冬も子どもたちのどんな笑顔や学びがあるのか楽しみです^^
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