「ポイントは、難しいことをやったり、がんばることじゃなく、成果につながることに集中して、淡々とやることだよ」

 

 

これは、毎日やることに追われ、でも、全然思った通りにいかなくて、

 

心も体も潰れそうになっていたとき、

 

いくつも会社を経営しながらも、家族との時間をいちばん大切にされているメンターである方に言われた言葉です。

 

 

「毎日がんばっているのに、なかなか結果が出ない…」

 

 

「やっているのにできるようにならず、どんどん自信がなくなっていく……」

 

 

こういうことってありますよね。

 

他の塾に保護者さまから、相談されたりすることもあります。

 

 

僕自身振り返ってみても、

 

「何であんな変なやり方をやっていたのだろう……?」という思いや、

 

「こうすれば、もっと楽だし、うまくいくのにな」という思いがいっぱいあるから、

 

「どうするのが最適なのか」をずっと研究しているのかもしれません。

 

 

「頑張ることが尊い」

 

「苦労の先に幸せがある」

 

 

そんな「昭和的価値観」というようなものが、教育業界を見ていても、ずっと残っているなと思いますが、

 

そういう考えだと、

 

「どうすれば、無理せず、上手くいくようになるのか」

 

「どうすれば、楽にできるようになるのか?」

 

という方法論にたどり着かなかったりします。

 

 

でも、スポーツの世界を見ていても、

 

甲子園に毎年出場するような強豪校ほど、

 

体をつくる元になる栄養面や、体を鍛えるトレーニング内容、その選手の良さを生かした配置など、

 

「どうすれば、甲子園で優勝できるのか」

 

「どうすれば、将来、子どもたちがプロ野球へと進むことができるのか?」

 

という「目的」に向かって、「最適な方法」を選び、

 

かつ、そのために「必要な量」をやっています。

 

 

「ただ、走る」

 

「ただ、バットを振る」

 

「ただ、何百球も投げる」

 

というような練習をしていません。

 

 

もちろん、強豪校ほど、「いい選手が集まる環境」ということもありますが、

 

それ以上に、「目的に達するために必要なこと」、「力がいちばん伸びること」をやっていたりするのですよね。

 

 

「長距離を打てる」

 

「足が速い」

 

「肩がいい」

 

「エラーが少ない」

 

「速い球が投げられる」

 

「いいフォークを投げられる」

 

など、みんな選手の持ち味や武器はそれぞれなので、

 

たいていは、それらを磨いて、活かせばいいので、決して、全部をやる必要はなかったりします。

 

 

これって勉強でもいっしょなのですよね。

 

「ただ、書く」

 

「ただ、写す」

 

「ただ、聴く」

 

「ただ、解く」

 

というようなことでは、残念ながら、ほとんどの場合、「かけた時間やお金」に見合うような成果は得られないですし、

 

何より、学ぶ楽しさや面白さは感じられなかったりします。

 

 

そして、

 

「苦労の先に幸せがある」

 

でのはなく、

 

「幸せだからうまくいく」

 

というのが心理学ではわかってもいます。

 

 

以前、ものすごく才能豊かで、小学校の時から勉強に、芸術にと全力で楽しみ、

 

今では、自分の夢に向かって、奈良の西大和学園高等学校というところに通っている子がいて、

 

その子は、検定試験なども実力試し的によく受けていたのですが、

 

週末の検定試験を控えたある日、

 

 

「今週、英検受けるねん〜だから、月曜から勉強はじめてん〜」

 

 

と言っていました。

 

 

「いや、1週間切ってるやん」

 

と言いましたが、

 

彼女にとっては、「合格する」のが目的で、

 

そのために、「必要なことを」、「必要なだけ」、毎回、きっちりとやってるという感じでした。

 

「漢字検定3級(中学卒業程度)」を受験した時なども、

 

「勉強期間は1ヶ月」

 

「やる問題集は過去問含め3冊」

 

と決め、行事も続き、なかなか勉強できずだったのに、最後の1週間で追い込んでなんとかやり遂げられたという感じで、

 

 

「いや〜今回はあぶなかったわ〜!!ははは〜」

 

 

と笑っていました。(でも、合格はしていました。)

 

 

「ただ、やる」のではなく、「考えて、やる」。

 

それも、「楽しんで、やる」。

 

これがうまく流れに乗れている子の秘密だなといつも思います。

 

 

でも、そうはいっても、やっていても、なかなか成果が出ない時もあります。

 

その時って、わかっていても、すごく苦しいと思います。

 

でも、きちんと考えてやったことって、しっかりたまっていってるのですよね。

 

昔って、今と違い、お風呂が自動でいい感じにたまらなかったらなかったですが、栓をして、お湯が出ていたら、しっかりたまって、いつかは溢れ出します。

 

(ぼーっとしてたら、溢れた音で「おわっ!!!」と急いで止めに行き、罪悪感とともに入ることもあったり笑)

 

そんな感じで、才能も、実力も、思うような結果が出ないときも、

 

「やるべきこと」を、

 

「正しい方法で」やっていれば、

 

ある日、一気に芽が出てきたりします。

 

大事なのは「やり方」であり、「順番」。

 

「今は時期はどんな時期で」

 

「何を」

 

「どんな風にやればいいのか」

 

大切な子ども時代を、勉強だけでなく、家族時間も、遊びも、芸術も、楽しんでもらえるように。

 

正しい知識や知恵が広がっていけばいいなと思います。

 

 

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