PVCリペイント講座  退色してしまったフィギュアをササっと蘇らせよう! | DXライジング我男道 -Buy For Justice-

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正義のために戦うブログ、DXライジング我男道です

時たま行う講座シリーズ第三弾!
ここ数ヶ月の間で三回目なだけで第三弾とか言ってみましたが、去年、一昨年くらいにも似たような記事は書いてたりします

気になったら過去ログを漁ってみよう!



まず、退色ってなんぞや?と

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こういうのです
元々は綺麗に色が塗られていたはずなのに、なんらかの原因で色が薄くなってしまうことですね

メタリックカラーの塗装には何種類かありまして、最初からメタリックカラーとして作られた塗料で塗装する方法と、シルバーを下地に上からクリアーカラーを塗装する方法がほとんどです

前者は色があまり綺麗ではなく、後者は最低でも二度の塗装が必要で手間がかかる、といったところでしょうか

退色するフィギュアは大体後者のパターンで塗装された物です
退色した箇所はシルバーの下地が見えているのがわかると思います
硬質なプラスチックだとあまり起きない現象なのですが、このような軟質樹脂製品、つまりPVC製品でメタリックレッドの塗装がされていると、結構な割合で起きます
仮面ライダーのソフビでメタリックレッドだけは使用されないのも、おそらくこのためです


じゃあ条件が同じワーコレのキャラはアウトなのか?っていうと

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全部が全部って訳ではないんですよね
どうもクリアカラーがしっかりと塗られている場合は、平気っぽいんですよ
塗膜が薄いとダメなのかな



んでまぁ、退色はしても下地のシルバーは残ってる
ここが今回のポイントです


今回はこれらのワーコレを使って、メタリックカラーの退色したフィギュアを蘇らせる解説をしていきます



まずは使う物

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ラッカー塗料
塗る対象に必要な色を使用します
タカヘッド、カブト、ヒートが赤、ルナが黄色、トリガーが青、クワガタヘッドが緑なので、クリアレッドとクリアイエロー、クリアブルーにクリアグリーンですね
無色透明のクリアーも用意しておきましょう
色味が濃すぎる時に、薄くするために使用します
クレオスのクリアの青や緑は結構色味が強いので、今回は少し薄くして使います

ライダー系フィギュアの購入が多い人は、各クリアカラーと金銀と黒の塗料があれば大体何とかなると思います




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塗装道具

筆、ラッカー薄め液、塗料皿、調色スティック、マスキングテープ、ハサミ、綿棒など

筆とラッカー薄め液についての説明は省略
塗料皿は代用出来そうな物があればそれを使えばOKです……が、なるべく透明な物や、白い物を使用しましょう
色がわかりにくくなります
調色スティックは塗料を塗料皿に移したり、瓶をかきまぜる時に使います
塗料を扱ってる店で買っておきましょう
ジュース買うくらいのお金で買えるはず

マスキングテープは……5ミリ幅くらいのを用意しとくと色々使えます
僕は幅のある物を切りながら使用します
綿棒はちょっと塗装がはみ出した時などにサッと拭き取る時などに使用します

わざわざ写真は撮ってませんが、ティッシュも用意してから塗装を開始しましょう



では作業開始


まず、フィギュアを必要に応じて分解します

今回はカブトとWの2体が上半身を含むリペイント、オーズの2体は頭のみのリペイントとなります
カブトやWのリペイントの場合は腕や頭、更にツノが邪魔になりますので、全て分解します
分解しなくても塗れなくは無いですが、分解したほうが圧倒的に作業しやすくなるので、しっかり分解しましょう

分解方法はもう二回書いたので省略


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分解しました
接着が硬すぎて取れないところはそのまんまです

上半身を塗るカブトは頭と胴体と腕、そしてツノを外しました
右半身を塗るヒートメタルは右腕とツノのみ(頭と下半身は接着が強くて外せませんでした)
全身を塗るルナトリガーは両腕とツノ、下半身を外してます


まずはルナトリガーのルナサイドのリペイントから始めます

まず、マスキングテープでマスキングをします
マスキングというのは、塗装の際に、塗装したくない箇所を保護することです

つまり、マスキングテープを貼付けて、塗料がつかないようにします

僕はわざわざマスキングしなくても塗り分けられるので、普段はあまり使用しませんが、慣れない内は失敗への保険の意味を込めて、しっかりマスキングしましょう

手作業で行う以上、失敗してしまうことは仕方ありませんが、失敗のリスクを減らすことは出来ます
大事なのは三つですね

・正しい知識を身につける
・手間を惜しまない
・練習する
・失敗に学ぶ

この辺を心掛けましょう
あとは諦めない気持ちですね!




今回は筆塗りでの塗装なので、境目の部分だけをマスキングすれば大丈夫かと思われます

ルナサイドの場合こんな感じになります



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マスキングテープを貼付けた後は溝や境目に沿ってツメで擦って、しっかり密着させておきましょう
マスキングをしていれば、テープの上からの塗料の付着は防げます
しかし、マスキングテープの淵は、筆塗りの場合、塗料が染み込んでしまうことがあります
マスキングしてるから大丈夫!と過信せずに、極力境目から染みないような塗り方をしましょう
テープを貼ってある方向に向かって筆を動かしたらどうなるかは言うまでもなく…

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目などの曲面のマスキングは難しいですが、このように細かく切った物を何枚も貼る方法がオススメです
2ミリ幅くらいにカットして貼り足していく感じです


貼った後にデザインナイフなどで余分な箇所を切っていく方法もありますが……まぁ、余計な切り傷をフィギュアに刻んだりしかねないので、慣れない内はやめときましょう


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マスキングが完了したら塗料を用意します

ん?ルナトリガーとカブトの頭しかマスキングしてないだろって?

…………慣れない内は手間は惜しまないでね!






で、塗料なのですが、今回退色したフィギュア達は上述の通り、下地のシルバーは残ってます
つまり、退色してしまったクリアカラーだけを塗ってやれば良い訳です
なので、今回の塗装講座ではクリアカラーだけ使用します


まず塗料皿を取り出します
皿に埃が付いていたりするので、拭き取っておきましょう

調色スティックで塗料を掻き混ぜます
塗料の濃度(色じゃないよ)が濃すぎる時は、薄め液で希釈してから掻き混ぜます


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調色スティックで塗料皿に塗料を移します
ルナの黄色には少し濃すぎるので、無色のクリアも足します
で、ここに更に塗料を塗りやすい濃度になるように、薄め液を加えて希釈します


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筆を塗料に浸してみて、毛先がサラっとしてるくらいが良いのですが、薄めすぎると塗っても塗っても色が乗らず、キリがなくなります

ペットボトルやコンビニ弁当のフタなどの透明なプラスチック製品に塗ってみて、一回塗るだけで色がある程度乗り、尚且つムラにならない濃さを維持して塗ってみましょう

あと、筆の動かし方としては、塗装対象の形状によって異なりますが、基本として、同じ方向に筆を運ぶようにしましょう

筆に含ませた塗料を筆の毛先で運んで行く、とイメージ
均一に塗り伸ばすことを意識して塗ります


こればっかりはやってみないとわかんないと思います
言葉で説明するのも難しいし、たぶん書いてることも意味わかんないかなと……w

広い面積を筆で塗装するのは難しいですが、筆塗りの技術は身につけて損はしません
気になる細部の塗装や、ちょっとしたリペイント、このような退色したフィギュアも蘇らせることが出来ますしね


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塗料に納得出来たら塗装していきます


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塗装の際は洗濯バサミなどで塗る物を挟んで固定して持ち手にしましょう
塗装すると決めた「塗装面」は必ず1回で全体を塗りましょう
例えばこの腕の場合、肩、腕、手首と大まかに三つの部位にわかれています
この場合、肩を塗る時は肩全体を、腕を塗る時は腕全体を、手首を塗る時は手首を、といった具合です

下地のシルバーが隠蔽しきれなくても一回で終わらせようとせず、二回~三回塗り重ねて、綺麗に色を乗せていきましょう
一回で厚塗りして仕上げると、ムラになってしまったりなんだりで、見栄えが悪くなります

乾燥時間は回数が多いほど長めに見ておきましょう
他に塗る物があるなら、並行して作業しときましょう




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えー…………助手でもいなきゃ撮れないので、塗装の最中の写真は撮ってませんが、完成しました!


先に後片付けですが、使い終わった筆は薄め液かツールクリーナーという塗装用具洗浄用のシンナーなどを使用して、しっかり掃除しましょう
模型店に売ってる筆洗い用のビンも用意しておくと便利です

塗料皿に関しては、塗料を掃除して再利用しても良いし、面倒なら使い捨てで良いと思います
僕はシンナーを極力使いたくないので皿なんかは大体捨ててます

シンナーや塗料を拭き取るのに使ったティッシュなどはコンビニ袋などに密閉して処理しましょう
空けておくと揮発したシンナー臭に悩まされます


んじゃ写真でも


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仮面ライダーカブト

二度目のリペイントなのでキッチリやりました


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仮面ライダーWヒートメタル

ヒートサイドのみリペイント


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仮面ライダーWルナトリガー
全身リペイント
トリガーはもう少し濃くても良かったですかね

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初期の三体なのに今頃揃ったか…


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仮面ライダーオーズ タトバコンボ
頭のみリペイント


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仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ
こっちも頭のみリペイント

ぶっちゃけ下地からリペイントした方が良さそうだなと思ったけど、あんまり時間なかったので断念


以上


リペイントよりも
記事の編集に
疲れた

携帯でやってるから結構かったるいんですよね
デジカメで写真撮って、画像の向き直して、メールで画像送って……
で、携帯で編集できるのって10000byte分、つまり全角で5000文字相当でして、現在既に残65byteしかありません
なので後書きは手短に…

捨てずにリペしよう!