PVC部分塗装講座 シタデルカラーを使ってWCFビーストハイパーのマスクの細い線を塗装してみる | DXライジング我男道 -Buy For Justice-

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正義のために戦うブログ、DXライジング我男道です

えー今回はPVC製フィギュアの部分塗装についての解説ということで、こちらの

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ワールドコレクタブルフィギュアの仮面ライダービーストハイパーを使って解説していきます

ビーストハイパーといえば、ライオンをベースに古代エジプト文明チックな装飾を施したマスクのデザインが特徴ですが、その特徴的な金と青のストライプが、塗り分けの難しさが災いし、再現されていません
これでは造形が良くても見栄えがあまりよろしくないので、金の線を塗装して再現していきたいと思います


んで

普段このような塗装済み完成品のフィギュアのリペイントの場合には、ラッカー塗料を使用しています
ですが、今回のような細かい箇所の塗装となると、どうしてもはみ出してしまいます

ラッカー塗料での塗装を落とすにはラッカーシンナーを使って拭き取る必要がありますが、そうしますと元々塗られている青いところの塗装を、落としてしまうとまではいかなくても、汚してしまうことになります
ごく小さな面積であればはみだしてもさほど気にしなくてよいというか、元の塗料の方が強いので、すぐに拭き取ってしまえば済みますが、今回くらいになるとそうもいきません

前回の退色のリペイントの記事のようにマスキングをして塗装するにも、貼り付けする作業が大変なだけではなく、テープの隙間から塗料がにじんでしまうことも考えられます


こんな時に便利なのがシタデルカラーです

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Games Workshop公式サイト


こちらは海外のメーカーの販売している水性アクリル塗料の一種です

クレオスや田宮などの日本のメーカーの水性塗料と違いは、乾燥後の塗膜が強く、乾燥が早く、水で希釈が出来てシンナーくさく無いといった点です
茶の間でもお風呂でもバッチコイなわけですね

まぁ値段が一個400円(現行のは500円;)くらいして高いというのがネックではありますが、五年くらい平気で使えるので、費用対効果で考えればなんてことないと思います


水性塗料であれば、使い方を謝らなければフィギュアの塗装に使われているラッカー系の塗装を落としたり汚したりすることも無く、このような細部への塗装に適しています
プラモデルなんかだとこういう場合はよくエナメル塗料などを使いますが、こちらはPVCに使用すると、半永久的に乾かないという問題が発生します
水性塗料も、PVCの地肌に塗ると乾燥しなかったりしますが、塗装された上から塗る分には使えたりします

まぁPVCについては例外も多々あるというか、現状どうやったら問題が起きないのかとか、メーカーですら完全には把握できてない部分があると思います
PVC用の強い塗料の上からなら大丈夫かと思いきや、メタルプライマーなどの下地用塗料を塗装して、その上から塗装してもダメな場合もありますし、同じPVCでもやわらかめなフィギュアーツの成形色の部位にシタデルカラーで塗装したらべたべたして乾燥しなかったこともあれば、硬めなS.I.C.ではそのまま塗装しても平気だったりと、僕の経験上でも何が良いとハッキリ言えない部分があります

ただ現状、塗装されたPVC製フィギュアの塗装面の上からシタデルカラーで塗装しても問題は起きない、というのはハッキリしてますので、ご安心を


では使う道具





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塗料
今回は金色を二色使用します
シャインゴールドとバニッシュドゴールド……最近シタデルカラー全体がリニューアルされたので、写真と同じものは無くなっちゃいました;
シタデルレイヤーという名前の物が旧シタデルカラーに該当するようですので、よく調べてから
購入してください


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塗料皿
筆の拭き取り用のティッシュ
塗料の拭き取り用の綿棒
先の細めの筆
塗料への給水用のスポイト
あと塗料瓶の撹拌スティックなんかも用意しておきましょう

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筆洗い用の水と給水用の水

まず塗料皿に塗料を取り、希望する色になるように混ぜていきます
塗料の瓶の中身をよく撹拌し、少量を皿に取り、混ぜ合わせていきます
皿の上の塗料と実際の色は違って見えがちなので

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足の裏などの目立たない個所に試し塗りして確認しておきましょう
なお、ほっとくと結構早く塗料が食いつきますので、注意してください

メタリックカラーで同じ色を出すのは車の板金屋とかのプロでも完璧にはできません
ある程度近い色なら割と馴染むので大体でいいです



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大体納得の行く色が作れたら塗っていきます

塗料の濃度は筆が自由に動かせるくらいで、濃すぎなければ大丈夫です
薄いと思ったら揮発するまで待ち、濃ければスポイトできれいな水を少しずつ足して調整します

溝にそって塗料を置いていくようなイメージで塗装していきます
筆は動きが悪くなってきたら筆洗い用の水で軽く洗い、ティシュで拭き取るように使うと塗りやすいです

ちなみに
今回は塗装したい色での一発塗りをしますが、現在色々発売されているシタデルベースコートという下地用塗料等を使用しても塗装しやすくて良いかと思います
シタデルの金でしたら下地は黒か茶色系統ですね



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はみだしたら指や綿棒でさっさと拭き取ります
強くこすると塗装した箇所の塗料まで拭き取ってしまいますので加減して拭き取ります



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一回の塗装では完全には塗れないので、二回、三回塗り重ねるつもりで塗っていきます



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細い線の場合はざっと適当に塗って

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さっと拭き取ると楽です


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ある程度塗れたら10分ほど乾燥させます



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塗り足りない個所があれば重ね塗りをしていきます

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最後にはみ出した塗料を爪やデザインナイフの刃で力を入れないように削り落とし、整えます
使った皿や筆は水でも洗えますが、筆についてはツールクリーナー等で手入れする方が良いですかね




完成!


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ついでだったので目もリぺしときました
ライジングアルティメットの記事を参考にどうぞ

以上です

あーここ塗られてなくて気になるなぁ、と思ったらさっさと塗っちゃいましょう
シタデルカラーなら風呂にゆっくりつかりながらでも作業できますしね

実際やったし

まあそんくらい気楽にできますよーってことで