アラサー娘の十年前。汚れなき乙女と不良先輩の恋連載中 -25ページ目

第11話 同化現象

レオ先輩に近付きたい…
話がしたい…


そう思っても、何の接点もない私達。


しかもレオ先輩は後輩に人気の、かっこいい不良少年。

一方私はヲタの巣窟、演劇部の住人…

どう考えても接点がない。

私は、少しでもレオ先輩に近付こうと、レオ先輩が持っているのと似た、真っ赤なリュックを使い始めました。



そして、レオ先輩に近付きたい!という思いは、不良に近付きたい!という気持ちに刷り変わっていきました。


不良になればレオ先輩に近付けると。


私は、中1の頃までは、絶対に自分はやるまいと思っていたことを、この時やろうと思いました。
むしろやりたいと思いました。

これをやったら先輩に近付ける、人生観が変わる、そんな気がして……
一年前までは「親からもらった体を…!」なんて、している人を軽蔑した目で見てた。



でもやる!!




ピアスを開けるんだ!!!!




でも、どうやって??

第10話 愛のない○○○

(ゲッ、アヤカだ…こっちに来るなよ…)

私の願いもむなしく、私のすぐ前ではなしていた女子ミク、アコ、マミの所に来ました。

私は一層うつむいて手紙を書きました。
四人の話は他愛もない話から、次第にエッチな話になっていきました。

ミク「ねぇ、アヤちゃんてもうエッチしたんでしょう?」
アヤカ「したよ」
アコ「やっぱ、初めての時って痛かった!?」
アヤカ「えー、別に」
マミ「エッチの時ってアヤちゃん声出すの??」
アヤカ「別に。出ないよ」

聞きたいような、聞きたくないような…
でも、こんなことをなんの恥じらいもなく淡々と話せちゃうアヤカにまた嫌悪感を抱きました。


そして、そのあとの会話から、アヤカはテレクラで男性と会い、エッチをしているということを知りました。しかも一回だけではなく、何人とも関係を持ったというのです。

汚らわしい!!
どこかに行け!!

私は心の中で何度も叫びました。



「モエは?」



四人の会話に動揺して、手紙の内容が思い付かず、書くふりだけをしていた私に前の方から声がかかりました。

顔をあげると、アヤカがこっちをみていました。


「モエはエッチした?」


体温が一気にあがったような感じがしました。
私は顔に出てしまいそうになる怒りと緊張を必死に抑えてか細い声で言いました。


モエ「まだだけど…」


アヤカ「ふぅん。」



こいつ、やっぱり嫌いだ…
確信するモエなのでした。

第9話 チェリーと水風船

アヤカはクラスの親しい男子たちにコンドームを配るという奇行をしました。
おそらく童貞であろうもらった男子たちはというと、いつかのために持ち帰った人もいれば、水を入れて水風船にして遊ぶ人もいたようです。


その話は、他クラスである私の耳にも入ってきました。
アヤカはきっと、自分を女の子ではなくて、もう女なのだということをまわりに誇示したかったんでしょう。
コンドームというものは、愛の営みにおいて必要不可欠なものなので、アヤカのしたことは間違ったことじゃないかもしれない。
でも、当時の私はアヤカをより一層軽蔑した目でみるようになりました。
だって、だって、やるか!?普通、女の子がこんなことを!!と。
三輪さん風に言うと、恥を知りなさい!!ということです。


そしてきわめつけはそれから数日後に起きました。

先生が不在で自習になった授業がありました。
当然、きちんと自習をしている人はあまりおらず、みんな好きな席に行っておしゃべりを始めました。
私はおしゃべりには参加しませんでしたが、友達に渡す手紙を書いていました。

すると、授業を抜け出したアヤカが私のクラスにやってきました。