アラサー娘の十年前。汚れなき乙女と不良先輩の恋連載中 -19ページ目

第22話 恐怖の資料室

「モエ、ちょっと来い」



先生についていくと、資料室の前でした。


思わず後退りする私。


我が校にとって、資料室とは特別な所でした。

職員室の隣に位置し、細長く狭い部屋。


文字通り、授業で使う資料や教材が置かれているのですが、奥には教室にあるような机一つと向かい合わせに置かれた椅子二つがあります。


いわゆる説教部屋です。


ちょっとした説教なら、廊下や職員室で済まされます。
でも、この密室に呼び出されるのは、よっぽどのことをしでかした生徒だけなのです。


先生の再三の注意に従わなかった私は、とうとう説教部屋に招かれてしまいました。

「ほら、早く来い」

「やです…」

歯医者で呼ばれた子供の心境です。
声は震え、また後退りました。

一年前までは従順で、勉強熱心で、先生の信頼も厚かった私。
それが、まさかこんな所に呼ばれるようになるとは思っていませんでした。

そういう悔しさからか、これからどんな説教をされるのかという恐怖からか、泣きそうになりながら資料室へと入りました。



先生は、声を荒げることなく説教を始めました。
でも私はピアスをはずす気がなかったので粘っていました。
支離滅裂な言い訳をするうち、涙が出てきました。


ヒロヲみたいに迷惑をかけてるわけじゃないのになんで?
他の人だっていっぱいしてるのに、なんで私だけ?


なかなか折れない私に、先生は、他にピアスをしている人を教えてくれと言いました。

それを教えてくれたら解放してくれるかのような口ぶりでした。

私はみんなを裏切るようなことはできないと言いました。
それに、私がばらしたと知ったらどうなるかわかりません。
しばらく粘りましたが、根をあげて、私は一人の名前をあげました。

友達のハナやサトは避け、違うグループの女の子の名前を出しました。


その後、イモヅル式にピアスをしている人がみつかり、一斉検挙となりました。

何人かは「なんでばれたんだろ!?」と憤慨しているようでしたが、私は知らないふりをしていました。

第21話 奪われた日記

一方、私のクラスはというと、ますます不良化していきました。

私がピアスを開けてから、ピアスを開ける人が続出しました。
私の友達サトも開け、ハナにいたっては、手動式で、しかも図書室で開けました(悲鳴がすごかった。図書室は静かに使いましょう)。

ほっしーとしー君は、気に入らない他クラスの男子をリンチしていると聞きました。

授業も、ヒロヲ軍団が遊びまわり、女子にちょっかいを出したりして、無法地帯となりました。


そしてある日、私が授業中に日記を書いていると(コラコラ)、いきなりヒロヲに奪われました。

そうです、「番外編 秘蔵文書見つけたり!!」で紹介した、レオ先輩のことが書かれた日記です。


「返して!!」


私はヒロヲを追い掛けましたが、逆効果です。

彼は、人が嫌がる顔をすればますます加熱するんです。しかも、私はヒロヲにちょっと恨まれています(「第15話 破壊神ヒロヲという男」参照)

普段はそんなことわかってるんですが、その時の私は冷静でいられませんでした。


ヒロヲは私の追跡をかわしながら、授業中にも関わらず大声で私の日記を読み始めました。


幸い、本名は伏せてあり、友達と決めたあだ名で書いてあったのでレオ先輩のことが書かれているとはばれませんでした。


「こら、ヒロヲ!返してやりなさい」

見かねて先生が注意しました。

「だって先生!!こいつピアス開けてるぜ!!」


ヒロヲは、日記で私がピアスを開けたことを知り、先生にばらしました。

その授業は担任の先生ではありませんでしたが、後日担任の先生に悪さを注意されたヒロヲは、また私の名を出してきました。


「先生!こいつなんかピアス開けているんだぜ!しかも三つも!!いいのかよ、ピアスなんて!」

授業妨害しているあんたよりよっぽどマシだよ(--;)
と思ったけど、やはり校則違反している私も悪いんですよね。
あとで先生に注意されました。早くはずしなさいと。
でも、まだ開けたばかりのピアスは、穴ができあがるまでしばらくはずしてはいけません。

一つはまだ開けてまもなかったため、はずすわけにいきませんでした。

先生の再三の注意にも関わらず、ピアスをはずさなかった私は、とうとう呼び出されてしまいました。





恐怖の資料室に………

足りなくて…

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やっぱりメガマックだけじゃ足りず、こんな時間からイカスミパスタ食べちゃいました(;´д`)

もちろん、口は真っ黒です…