奥山久美子の美と健康のワインライフ -804ページ目

ナルカミ

新日本風フランス料理@ナルカミ2010/01/15 13:26

銀座で地下にあるミシュランの星つきフレンチレストランはナルカミだけ。

アピシウスとレカンは老舗の豪華レストランなのに、フランスには地下にレストランが無いということで星がない、、、、。銀座ナルカミ☆の実力が気になります。

そのナルカミが銀座に別れを告げ、10月に西麻布でスケールアップしたお洒落な店をオープンするとのことなので、移転前のナルカミに行ってきました。

2003年に独立された鳴神正量シェフは出身地が兵庫赤穂でルーツがイタリア料理。

そして、魚介類・野菜・肉の産地に強いこだわりを持っています。

自ら改造した包丁で新鮮な魚を調理するという、独特のナルカミ・ワールドを展開。

ワインリストには超人気生産者の贅沢なフランスワインが並んでいるけれど、お値段は高め。独立前に「エスペランス」というバブリーなワインレストランにいらしただけあって、ワイン愛好家のコレクションアイテム的なものが揃っています。

お料理は3コースが用意されていて、今回は一番品数が多い8品コースを頂きました。

富山県 岩ガキ バジル風味のカッペリーニ カキのコンソメ

岩ガキが小さくカットされて、細いパスタに和えてある和・伊・仏のコラボという感じ。

アジのモンブラン見立て

生のアジが山芋のモンブランに包まれ、クリームをまとった刺身風。

家島ハモの舞茸巻き

香り高く旨味十分の絶品

ノドグロのグリエ サフラン風味のあんかけ

赤むつのグリエがエキゾチックに。

蝦夷アワビ シャンパン蒸し 肝ソースで

洗練された新フランス料理の極致のよう。

佐久青山椒のソルベ

シェフ自ら育てている山椒がピリリと辛く心地よくシビレて美味しい。

シャラン産鴨 ロティ トリュフのソース

フォアグラ付きで非常にリッチな味わい。

デザートはフロマージュにしました。

鳴神シェフは、シュヴァリエ・デュ・タストヴァンに昨年叙任されたほどのチーズ愛好家。チーズのセレクションはさすがであり、エルベ・モンス熟成の上品なエポワスは特に素晴らしい。

美しく繊細且つダイナミックなお料理でした。

525000円のシャンパーニュ

52万5千円のシャンパン2010/03/31 2:24

六本木ヒルズにあるレストラン「テール・ド・トリュフ」で友人のM氏が持ち込んだシャンパンは、金色の粒がガラスのボトルに散りばめられ、その姿は斬新で目を見張るような美しさでした!

1998 Dom Pérignon シャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドがデザインした1998本限定品。

日本には98本輸入されましたが、中身は約2万円のドン・ペリニヨンなのに、52万5千円と26倍もの値段が付くとはアートの力って凄いです。

限定品のケースのコレクターから、なんと4千円で買ったというM氏の実力にも圧倒されるけど。

金色の粒は18金なのかと思いきや、安物の金具でビックリだったけれど、食後に飲んだドン・ペリは、上品なミネラルと酸味と旨味が溶け込んでいる、いつものドン・ペリでした。

1995 Krug Clos d'Ambonnay 「クリュッグ・クロ・ダンボネ」というピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールも3000本限定品で、アメリカでは3000ドル、日本では525千円です。

オート・クチュール的なクロ・ダンボネは、エキスの凝縮とフィネスとパワーが印象的で、味に対して付いた値段なのでしょうが、(高すぎるので話の種に飲むくらいだけれど、、)このドン・ペリは、コレクターズ・アイテムなのでしょうね。

テール・ド・トリュフでは

Krug Rosé

Montrachet 1988 Bouchard Père et fils

Montrachet 2001 Marqueis de Laguiche

Echézeaux 2006 Emmanuel Rouget George Jayer

Savigny lès Beaune 1er cru Narbarton 2001 Domaine Leroy

Echézeaux 1966 Leroy

Dom Pérignon 1998

1996年のルロワのエシェゾーは、宝石のような輝きのあるルビー色で、果実味が若々しくて華やかなのには驚きでした。

花冷えの寒い夜、楽しい仲間とこんな贅沢なワインとトリュフで豊かな気分を味わいました。

人生の門出

人生の門出2010/03/29 2:26

ハルミンと高田氏の結婚式と披露宴が帝国ホテルで賑々しく行われました。

私は10年ぶりに人間国宝のあけび染めの振り袖を着て出席。

今回の披露宴は、ご両親や周りの人達のために日頃の感謝を示して、結婚後も引き続き宜しくお願いしますというメッセージが爽やかに伝わってくる、思いやりに溢れた素敵なパーティでした。

ハルミンがアカデミー・デュ・ヴァンの私のクラスに入学してから早8年。

現在もブドウ栽培コースに通われている、生徒さんであり可愛い妹です。

ハンサムな新郎に寄り添う白雪姫のような花嫁姿は、実にエレガントで優美でした。

お二人の人生の分岐点となる結婚披露宴に、私を主賓として招待してくださり光栄ですし、幸せそうな様子を拝見できて心から嬉しい。

また、10人ほどの私のテーブルにはハルミンのワインクラスの同級生達が温かく見守っていました。

ワインを通して結ばれた友情は、本音でのお付き合いということもあり、気が合う同士とっても仲が良くて長続きするものです。

ワインは、やっぱり素晴らしいなと思った1日でした。