アラン選 シャンパーニュ&コトー・シャンプノワの宴 @アラジン | 奥山久美子の美と健康のワインライフ

アラン選 シャンパーニュ&コトー・シャンプノワの宴 @アラジン

ロマンチストなワイン愛好家アランが主催するワイン会が、広尾のアラジンで行われました

 

アラジンは1993年に開店、当時の日本に本物のフランス料理を広めた立役者の一人がアラジンの川崎誠也シェフ

東京でさえ本格的なフレンチのお店が僅かしかなかった時代、その中でも川崎シェフの緻密につくりあげるダイナミックなフレンチに惹かれて私も通いました

 

近年はアートのような盛り付けと繊細な味付けのお店に行くことが多く、なんと20年ぶりにアラジンへ行くと、

30年前とほぼ同じ内装と雰囲気だったので、タイムスリップしたような感覚になりました

 

2020年に川崎シェフから山田和彦シェフが受け継いでから、以前よりも軽やかで美味しくなったとの評判ですが、

川崎シェフの一皿毎に気合いの入った料理が、今や懐かしいです

 

ワインリスト

プレスティージュ・シャンパーニュ

De Saint-Gall Orpale  Blanc de Blancs 2008

Roger Brun Reserve Familiale 2008

Rare 2008

Dom Perignon 2008

Bollinger R.D. 2008

 

コトー・シャンプノワ(シャンパーニュ地方で造る白ワイン、赤ワイン)

Henri Giraud  Coteaux Champenois 2019

Fleury  Coteaux Champenois 2018

Henri Giraud  Coteaux Champenois 2016

 

ラタフィア(シャンパーニュ地方で造るヴァン・ド・リキュール)

Henri Giraud  Solera Ratafia Champenois 2016

 

ド・サン・ガール・オルパール・ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ2008

協同組合が最上のシャルドネから造る、パキッとしたリンゴ酸とミネラル感の骨格がエレガントなシャンパーニュ

 

シャンパーニュ地方のアミューズ、グジェール

 

フォアグラとサマートリュフのフラン

 

ロジェ・ブリュン・キュヴェ・ファミリエール2008

アイ村の家族経営の小さいレコルタン、ブドウが秀逸な年は大手メゾンにブドウを売らないで家族用に造る

通常は針金製のミュズレのはずが、ジャクソンがミュズレを発明する前のように麻紐で縛ってあるせいか、シャンパーニュは酸化したシェリーのようなニュアンス

 

ラール(レア)2008

パイパー・エドシックというとB級のイメージが強いので、独立したと思われるブランド「ラール」

マリ・アントワネットにエドシックが献上したというドラマチックな逸話があり、ティアラもラブリー、エキゾチックな花の香りも良いけれど私には少し甘過ぎます

 

鮎、タプナード、錦糸瓜、ゴーヤとカレー風味オイル

ソーセージと見紛うような形態で、鮎の風味は分かりづらいけれど面白い味付け

 

ドン・ペリニョン2008のボトル写真を撮り忘れましたが、ラールの後に飲んだことによって、ラールよりも気品のある花の香り、洗練されフィネスを豊かに感じとれた

 

ボランジェR.D.2008はリリースされたばかりのせいか香りはまだ固く、塩味のミネラル感が強かったが、1時間以上経つとゴージャスな香味が徐々に現れた

本日の№1です

 

阿寒湖ザリガニのリゾット、甲殻類ソース

 

アンリ・ジローのコトー・シャンプノワは、まるでシャブリのようなフリンティ(スモーキー)なミネラル感とエッジの効いた酸

シャブリに比べると価格的に倍以上なので、あまり買う人がいないでしょう

 

鰻、茄子、バルサミコソース

カリッと香ばしく焼き上げたウナギは、本日のベストディッシュ(私の場合)

全てのバランスが秀逸でシェフの気合いを感じました

 

フルーリーのコトー・シャンプノワは、ピノ・ノワールとしては香り味ともに鉱物的な印象が強く、もう少し果実味の肉付きが欲しい

 

アンリ・ジローのコトー・シャンプノワの赤は、アイ村のピノ・ノワールから造る特別なキュヴェ

華やかな果実味やミネラル感の凝縮度が高く、非常に魅力的で美味しかったです

 

夏鹿のロースト、ポワブラードソース

 

チャーリー持参のドン・リュイナール・ロゼ1990

黄褐色のような、熟成ピークを過ぎたような色合い、何故こうなったのかは謎ですが枯れた味わい

 

シャンパーニュ地方のデザートワインは、ブドウ果汁にワインスピリッツをブレンドしたカクテルのようなもの

 

イチジクの薄焼きタルト、バニラアイスクリーム

 

8名で10本を飲み比べた楽しいワイン会

普段飲まないシャンパーニュ地方の白や赤ワインもあり、勉強になりました!