Richebourg 贅沢なワイン紀行 @ADV
ヴォーヌ・ロマネ村にある6つのグラン・クリュの中で、最もタニックで力強く土っぽ
いニュアンスが特徴のリシュブール
8.03haに11軒のドメーヌが畑を所有しているが、今回の比較試飲では2012年のメオ・カミュゼ(0.34haで約4樽造る)、2002年のアラン・ユドロ・ノエラ(0.28haで約3樽造る)
そして、ムニール・サウマ氏が信頼を寄せるヴィニュロンが栽培し発酵途中の果汁を購入し、芸術的なワインに仕立てあげるスーパー・ミクロ・ネゴスのルシアン・ル・モアンヌの2014年と2017年
Xワインとしては、プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン(リシュブール畑の斜面上部)の2017年、
フローラルで森のベリーやプラムやミネラル風味が強いにもかかわらず、リシュブールと間違える方が多かった
サウマ氏曰く、白ワインは果汁から造るので赤よりも樽熟成を長くし、滓でワインを建築する感じ。
なので色調が濃く重厚になる。
しかし、赤ワインは果皮・種からの成分があるから、熟成中に削いでいくように熟成させるので、比較的色調は明るめ、旨味豊かで柔らかく洗練されている
ルシアン・ル・モアンヌのワインはアイデンティティーがあります
ボーヌにあるルシアン・ル・モアンヌのテイスティング・ルーム
今回のリシュブール対決では、№1が2017、№2が2014、№3がル・プティ・モンと、
全てサウマ氏のワインでした
メオ・カミュゼ当主のジャン・ニコラ・メオ氏
今回の2012は凝縮度が高く、大量のタンニンに果実味が隠れているのか、果実風味が感じられず残念
アラン・ユドロ・ノエラ当主のシャルル・ヴァン・カネット氏
シャルルは2008年からドメーヌ入りしたので、今回の2002年はシャルルの父親が造ったオステール(シビア)なタイプだが、最初クローズ気味でも徐々に開いてプラムのリキュールのような味わいになった
シャルルが言うように、この10年で温暖化の影響や栽培・醸造方法が変化したこともあり、2013年以前のワインよりもバランス良く美味しくなったと私も思います