秘蔵ワイン会 @アーティショー恵比寿
ワインに魅了されて早35年過ぎ、ワインコレクターとしても名を馳せているドクター・ジャン
定期的に行っている「秘蔵ワインの会」、今回のメインテーマはヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・ジャン・タルディ Jean Tardy の2002年水平でした
2007年まではドメーヌ・メオ・カミュゼとメタイヤージュ契約を交わし、ブドウ畑の管理をして得た収穫量の50%のブドウからタルディ家のワインを造っていた
2007年にメオ・カミュゼに畑を返却後は、4ヘクタールしか残っていない上に、エシェゾー以外の特級や1級畑が無いので、タルディ家に私は注目していなかったのですが
偉大な2002年ヴィンテージということは、
メオに返却前のクロ・ド・ヴジョ、ヴォーヌ・ロマネ・レ・ショーム、ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ブドといった華やかでフィネス豊かなワインが飲めるはず
ワイン会では、2002年当時の状況やテロワールを如実に感じることができて
とても楽しかったです
2003年から当主になったギョームの父親のジャン・タルディが造る最後のヴィンテージは、当時流行った除梗・破砕~低温浸漬~発酵スタイルで、新樽比率も高め
セニエ(発酵中に果汁を抜いて果皮・種との比率を高める)もしていることも多く、22年経った今でもポリフェノールたっぷりで若々しい印象
息子のギョームが造るようになってから今時の繊細なタイプになったそうなので、近いうちに2019年辺りを飲みたいと思いました
シャンパーニュ、シャルトーニュ・タイエ・レ・クアール
ジャック・セロスのアンセロムの薫陶を受けたアレクサンドル・シャルトーニュ
ピュアでミネラル感が強いスタンダードよりも、重厚で飲みごたえがある
アミューズは、モリーユ茸の芳しい香り満載のフラン
コルトン・シャルルマーニュ
左から、Hospices de Beaune Cuvée Charlotte Dumay 2009
Vincent Girardin Quintessence 2009
Louis Latour 2007
ロワールの白アスパラガスの上に、ホタルイカとキャビア
フォアグラと鰻のテリーヌ
サン・ピエール(マトウダイ)ポワレ
マグレ鴨のロースト
赤は全て2002年 Jean Tardy
Chambolle-Musigny Les Athets
Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Boudot
Vosne-Romanée Les Vigneux
Vosne-Romanée 1er Cru Les Chaumes
Echézeaux
最上のワインと言われているのが最右側にあるエシェゾー
2002年に購入した区画であり初ヴィンテージ、気合の入った造りをしている
凝縮度が高くストラクチャーがしっかりとした緻密なワイン
シャンボール・ミュジニやヴォーヌ・ロマネの華やかでチャーミングなワインと比較して楽しめました
アーティショーは2006年恵比寿にオープン
パリのピエール・ガニエール等で研鑽を積んだ山根シェフのお料理は、今時のボタニカルなコンテンポラリーフレンチではなく、伝統的フレンチの型を崩していないところが懐かしい
ワイングラスの気遣いも素晴らしかったです