贅沢なワイン紀行 Prestige Champagne @Academie du Vin
華麗なるドラマを擁する絢爛豪華なプレスティージュ・シャンパーニュを6種、ブラインドテイスティング
ボトルの中で二次発酵させるシャンパーニュが発明されたのは、ガラス瓶とコルク栓を使用するようになった17世紀末のこと
ドン・ペリニョン修道士が確立したとされる製造方法は、現在も各メゾンによって洗練され品質向上が現在も続いています
今回の№ 1人気のシャンパーニュは、4番の2002年ドン・ペリニョンP2でしたが、その理由は強烈な甘く艶やかな香りの第一印象
P2は2回目のプレニチュード(熟成のピーク)を迎え、大輪の花のような香りに加え、デゴルジュマン(澱抜き)後の熟成によってメイラード反応(プリンのキャラメルのような香り)が現れ圧倒的な強い香りを放っていた
ボリュームのある味わいは、強い旨味によって甘苦いほどですが、しっかりとした酸が支えているのでバランスはよい
唯一のブラン・ド・ブランは、今回最高値の2012年サロン
最も深いチョーク質の地層をもつメニル村の最高峰なので、凝縮したミネラル感と酸のストラクチャーががっしりとして骨太、まだ固く閉じたような風味の人気はいまひとつ
2番目人気は、クリュッグ・グランド・キュヴェ・エディション169
ノンヴィンテージなので新酒に120種ほどのリザーヴワインが含まれ、フレッシュさと熟成香のブリオッシュ、蜂蜜、ヘーゼルナッツ風味が上品で香り高く、ボリューム感が立体的
3番目人気の2008年ボランジェR.D.は、クリュッグよりもさらに芳醇さや旨味が強いが甘味が少ないのでマスキュランな印象
2008年クリスタルは、フレッシュさミネラル感、フローラルでピュアな印象
ミネラル風味とリンゴ酸が直線的で独特のフィネス
2012年サー・ウインストン・チャーチルは、ブリオッシュ、ドライフルーツとナッツ入りビスケット風味、クリーミーでハーモニーのある味わいは気品に満ちていますが、圧倒的な強さがないので、今回のラインナップでは控えめに感じられました